【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「俺」は、復活した!

いやぁ、別に「眉」を逆立てて言うほどのことじゃないかも知れない。
だが、「俺」が抹殺されてたのは事実だ。
「俺」だけじゃない。「岡」も「梨」も「藤」も外れてる。「鍋」もなけりゃ、「麺」も「餅」もないのだ。一体、誰が抹殺したのか?
まあ、犯人探しをしても仕方ないが、つい先だって、文科省文化審議会国語分科会で、常用漢字から消されたそれらの文字の復権が、了承された。2010年度からは、現在より186文字増えて、2131文字になるようだ。
常用漢字は、『一般の社会生活で、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安』ということのようで、強制力はないのだが、一体どうして消されたんだろう?疑問は残る。
だが、これからは我々は「唄」ももっと自由に歌える。大「阪」「宛」の手紙も「臆」することなく書き、「韓」国とももっと密接な関係になれる。失「踪」、「拉」致問題の「謎」と解決を決して「諦」めず、アメリカとは「袖」振り合う仲を続けるのも可能だろう。
阿寒じゃ、「鶴」繁殖地や「鹿」飛び出し注意、「熊」注意!の看板を早い時期から読める子どもが増えるかも知れない。
ともかく漢字は、世界で日本にしかない文化である。漢字を通じて世界に発信できるものはきわめて多い。
遅きに失した感はあるが、これまで常用漢字と錯覚していた文字が公式にリストに入ったことは大歓迎だ!旧文部省国語審議会の当用漢字の制定から、常用漢字へ、幾たびかあった迷走の、「尻」を「拭」ったのことを「叱」る訳にはいくまい。
新しいテーマが見つかった。近々、来年追加される186文字の常用漢字を全部入れ込んだ、漢字論に挑戦してみたい。そうそう、それと同時に漢字を上手に書けるよう練習しよう!