【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ドライバー注意!道路標識!

運転免許を取得して40年になる。その間、スピード違反1回、青空駐車違反1回、雪によるスリップ事故1回(1回2事故)を起こした。
それが他人と比べて多いのか、「まあ、フツーなんじゃない?」かは分らない。
道路標識、サインの見逃しや違反もかなりあったように思う。いまも結構あるのかもしれない。
だが、阿寒生活で「これだけは見逃さないぞ!」と注意してる標識がいくつかある。

そのひとつが「牛横断注意」のサインだ。一本道を走ってると、唐突にこのサインが顔を出す。「馬横断注意」も同じだ。このサインが出てくると、チョッと緊張する。
プロ野球じゃないが、サインの見落としはとんでもないミスに通じかねない。ソロリ、ソロリ行くのが賢明だ。
もうひとつ注意してるのが「鹿飛び出し注意!」のサインだ。
「牛」は夜中には殆ど安心だが、「鹿」は油断ならない。夜中でも昼間でも、いきなり道路に飛び出してくる。
しかも、一頭やり過ごしたからと言って安心できない。続いて何頭もが飛び出してくるケースが多いからだ。
現に釧路からの帰り、夜半に遭遇した。後車に煽られていた最中、前方に宙に浮いた二つの青い光を発見!「鹿だ!」慌ててブレーキを踏む。すると後車も急減速、お互いに這うようなスピードで[鹿御一行様のお通り」をやり過ごした。その後、後車は近づいてこなかった。

鹿は、前後見境なくいきなり飛び出してくる。後戻りはしない。凍ってる道路に蹄をとられて動けないこともある。
もし撥ねてしまったら、手続きは厄介だし、車は大破、修理費が50万円を越える事だってざらだ。「ともかく全身、目になって注意するしかない!」

聞けばこのサインが立てられてる場所は、鹿の通り道だという。つまり彼らから見れば、「人間の側が勝手に俺らのメインストリートを横切ってる」と言うことになる。
考えてみれば、彼らのほうが先住民。「迷惑」「厄介者」の烙印を押す前に、少し考えなくちゃならんなあ。「鹿飛び出し注意」のサインを見るたびに、そんな思いがチラッと頭をよぎる。だが、「どうせ答えは見つからない」とも思ってしまう。