【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 釧路の虎の子、「ココア」!

寅年、あけましておめでとうございます。

写真は釧路動物園の文字通り虎の子、アムール虎「ココア」です。
威風堂々、貫禄充分ですが実は、一昨年5月、仮死状態で生まれました。双子でした。動物園のスタッフの必死の努力で生き返りましたが、彼らの後肢には障害が残りました。

残念ながら双子のもう一頭、雄の「タイガ」は去年の10月、食べ物を喉に詰まらせて突然逝去しました。「タイガ」の獣舎の前には、今でも弔問客がひっきりなしに訪れ、冥福を祈っています。
双子の片割れ、「ココア」は、好奇心旺盛で活発な雌です。雪と戯れるのが大好き、後肢を引きづりながら、盛んにスタッフを追いかけ、車に飛び掛る姿勢を見せます。
おもちゃ代わりの木切れで遊ぶのも大好きです。まだまだお転婆盛り、ただ、時折寂しそうなそぶりを見せると感じるのは、コチラの思い入れのせいでしょうか?

「ココア」も母親の「チョコ」も名前を呼ぶと、返事をします。まるで大型の猫です。その野太い返事は、フシギに勇気を与えてくれます。
もしあなたが猫科大好きな方なら、釧路動物園へぜひ。元気を貰えることを請け負います。

「虎は千里行って千里戻る」ということわざがあります。一日に千里行って、千里戻るという優れた行動力から、勢いの盛んなことのたとえとして使われます。
釧路動物園のアムール虎たちにとって、あなたにとって、全ての人々にとって、人類の未来にとって、ことし、虎の優れた行動力と、勢いが発揮されますように、いい年でありますように。
オバマ氏にも鳩山さんにも、願わずにいられません。