【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「復旧」にあらず、「復興」なり!

地震津波原発風評被害…四重苦に苛まれる世の中であっても、トンデモなく嬉しいことに出会うこともある。
実は、去年うっかりミスから失くしてしまった物に、再び出逢ったのである。
失くした物とは…去年の春、義弟のタケちゃんから貰った貴重品の「アイヌネギ」(本州で言うギョウジャニンニク)だった。
この貴重品、裏山に植えて根がついたのだが、8月の草刈の際、失念していて雑草と一緒に刈ってしまったのだ。「あ〜あ…」。落胆は結構酷かった。

(力強く芽を出してくれたアイヌネギ、さすがに去年より細い)
一冬越してその貴重品が蘇った。発見した時の嬉しさは、格別だった。人は失ったものを再び手に入れた時に、格段のヨロコビを感じるらしい。
1923年9月1日、東京は未曾有の地震に襲われた。関東大震災である。
直後の9月2日に内相に就任した後藤新平は、言った。「復旧にあらず、復興なり!」。今回の東日本大震災でも話題になってる『帝都復興院』設立時の話である。
「復旧」は元に戻すこと。「復興」は元に戻しつつ、新しい事を起こすこと。明確な言葉の位置づけがあった。

(全部で10本ほどしか、まだ見つけていない、もう少しあるといいんだけど)
さて、当家のアイヌネギは「復旧」か、「復興」か?これには3年ぐらい経ってみないと結論が出ない。アイヌネギ畑が出来れば「復興」。去年の範囲に止まれば「復旧」ということに決めてる。
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