【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 夏至!

♪ミョーキン、ミョーキン、ケ、ケ、ケ♪ 
言葉で書けばこうなるらしいが、例年になく沢山のエゾハルゼミが鳴いてる。カッコウも二羽の輪唱が近づいたり、遠ざかったり…。
ツツドリ、ドバト、アカゲラ、それにトビに、カラスも思い思いに歌ったり、叫んだり…。まさに生の饗宴といってもいい。
こういう日は何にもしないのがいい。

(刈って3週間にしかならないのに、30cmにも伸びた奥の雑草が綺麗に…)
だが、友人のマーさんは、そうは思ってなかった。「こういう日こそ草刈!手伝ってやるよ」。
一週間後の作業、と思ってたが、その一言に促され今年二回目の草刈。5時間かかって終わってみれば、長い髪を刈ったようにさっぱり。気持ちがいい。
夏至の一日前にケジメと片がついたのだ。マーさんおかげさまで、ありがとう!

(マーさんはマテに刈るのできれいだ!オイラが刈った後はトラ刈りだ)
明けて、6月22日。夏至である。8:00に菅野オトーさんとワラビ採りに行くことになってる。
オトーさんは、一昨日こう言った。「明後日、ワラビ、行くかい?オレ死んじゃう前に、いい場所教えといてやる!なんせ明後日は夏至だべさ」。
夏至』をどういう意味で使ったのかは分からないが、何か後がないみたいな言い方だった。7:55オトーさんを迎えに行く。
で、それからわずか1時間20分後の9:15、二人ともすでに家に帰ってた。猟場は近かったのである。

(太いワラビ、いまがシーズン。灰汁が少ないと言う。楽しみだ…)
収穫は写真のとおり。まるでワラビの宝庫みたいなところだった。
夏至。暑さはこれから上り坂だと言うのに、日の長さは下り坂。ピークを過ぎた物悲しさがある。そう思うのは自分だけだろうか?
これから暫くワラビ料理が続くだろうけど、食べるたびに菅野オトーさんの言い方を思い出しそうだ。
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