【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

真実VS事実!

▼21世紀の世界では、宇宙は137億年前のビッグバンによって誕生したということが通説になっている。だが、それを信じない人たちもいる。宇宙は万物創造主によって造られたと固く信じている人たちだ。
▼したがって、彼らはダーウィンの進化論を認めない。学校が自分の子供達に進化論を教えることを拒む親もいるという。彼らは宇宙のすべては創造主=神がお造りになった。それが、『ほんとうのこと=真実』と主張する。
広辞苑によると、「真実」とは『うそ、いつわりのない、内容のあること』であり、創造主が宇宙をお造りになったことを信じている彼らにとっては、ダーウィンの進化論は『ほんとうのこと=真実』にならないのである。

▼「実」の入っている別の熟語を思いついたので、ついでに引いてみた。「事実」:『事の真実、本当にあった事柄、実在的な出来事または存在』とある。どうやら『事実は物理的な事柄』、それに対して『真実は事実に対する人の評価(真偽)を伴う」ということになるらしい。
▼だとすれば『真実は、沢山あるが事実はひとつ』ということが言えそうだ。
▼右の写真を見た友人達は、「雪山の中をくりぬいて電燈を入れた」とか「CG合成したように見える」とか、「かぐや姫かまくら版」「神の啓示」などと、口々に評価した。
事実は、二階の窓のハーフミラーに反射した太陽の光が雪山に映っただけのことである。