▼厄介者の雪だが、時にはトンデモなく愉しい気分にさせてくれることがある。♪い〜ぬは歓び 庭かけまわる♪心理状態になってしまうのである。そういう意味で雪は魔術師である。
(こういうシーンを見つけると、厄介者の雪が愉しみの素に変身する)
▼脳科学者茂木健一郎は、台風時にワクワクする心理を「偶有性」と表現する。簡単に言ってしまえば、必然と偶然が混ざり合っている状態、つまり、日常と非日常が混ざってる状態と言える。
(幻視のように現れたスノーzoo。上には左からオットセイが顔を出し、下では右から鰐が顎を出してる)
▼その意味じゃ、雪の思わぬアートにワクワクするのも、脳が根源的に持ってる特性なのかもしれない。実はこの「雪の偶有性」を冬の観光招致に結び付けた温泉地があった。♪シニアは歓び 山かけまわる♪状況を商品化したのである。
▼「脳と観光」をリンクさせた観光招致はノーベル賞ものだ。プランナーの、人間を知り尽くした深い企画力に脱帽!どなたか存じ上げないが、このチエ者は、まさに「雪の魔術師」ならぬ、「プランの魔術師」だ。