【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

『746兆分の1』!

※「1人の人間がこの世に生を受けて生まれてくる確率は、どれぐらいになるか知ってますか?」こんな日常の確率論を面白可笑しく書いた本を図書館から借りてきた。
※書名は、『「日常の偶然」の確率』。著者はティム・グリン=ジョーンズ。サブタイトルには「あなたが本当の父親じゃない可能性から犯罪の遭遇率まで数字にしてみた」とある。
※索引には「生と死の必然と偶然」「マネーとギャンブルのパラドクス」「歴史の軌跡と奇跡」「天変地異を測ってみる」などの刺激的な文字が並ぶ。

※言われるまでもなく、我々は日常生活の中で経験的にいろいろな確率を計算してる。サメのうようよしてる海には誰も入ろうとしないだろうし、ブレーキの利きが悪い車は避けている。
※では、都議選で「シングルイシュー」として話題になってる「原発」再事故の可能性や、確率は?都民は「原発即ゼロ」を選ぶか?「防災」を選ぶのか?「福祉」を選ぶのか?
※冒頭の新生児出生の確率は、複雑な計算式に当て嵌めて計算すると、何と746兆分の1という奇跡的な数字が弾き出されたという。こんなミクロの確率でこの世に生を受けた我々は、「いま」という時を生きている。奇跡的に生成された生命を原発なんぞで失う訳にはいかないのである。