※英国の公共放送BBCが、20匹ほどのネコとその飼い主の協力を得て興味ある実験を実施した。ある小さな村のネコ達にGPSを付けて、彼らの謎に満ちた行動を解析しようという実験。「家庭内の野獣」と呼ばれるネコの生態を暴く野心的な試みである。
※結果は実に興味溢れるものだった。テリトリーのパトロール行動パターンが、[夜型][朝方]、[終日型]「気まぐれ型]、[沿岸漁業型型][遠洋漁業型」、[あっさり型][丹念型」など、いくつかのタイプがあることが確認されたのである。
※中でも興味深かったのは、1匹で飼われてるネコと違い、複数で飼われてるネコは本能が変わってくる、というもの。通常、ネコの単独行動本能は家の中でも外の見回りパトロールでも変わらない。が、複数で飼われてるネコは家の中と外とでは行動が異なってくるというのだ。
※同じ屋根の下では仲良く共同生活してるのだが、各自がテリトリーのパトロール時に共同生活ネコに出会うと、（共同生活ネコでもテリトリーはそれぞれ違う）いがみ合って争うことが確認されたのである。
※研究者達はそれを「ネコの野生進化」と位置付けた。つまり、単独行動者が二重生活を余儀なくされて、本来持つDNAにプラスして共同生活上のチエを身に付けたというのである。家の中では共同生活、外では本来の野生と言う二重人格者となったということだ。
※ではコチラはどうか？野生のネコヤナギである。コチラも間違いなく進化するんだろうが、本家本元のネコのように顕著じゃない。ただ、見えないところで確実に進化は起きてるのかもしれない…。う〜む。
