【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “恐竜の脳”

※「顔やスタイルや性格なんてどうでもいいっ!ともかく“体感温度”の違う奴とは一緒になるなっ!」。若かりし頃、酒を飲んではこんなことを後輩に大声でほざいてた。
※「ホラッ、似たもの夫婦と言う言葉があるじゃないかっ!長年一緒に暮らしてると、考え方や仕草、顔のカタチなんかは段々似てくるんだよ!両者の世界が近くなるんだっ」

※けど、体感温度だけは一緒にならないっ!闘争を生むだけだ。生命をかけての闘争だぜ。チョッとやそこらじゃ、終わらないっ!オレの経験じゃ生きてる限り永遠に続くっ!」
※人間の脳は誤解を恐れずに言えば三層構造である。“恐竜の脳”“哺乳類の脳”“人間の脳”だ。この三層には超複雑なやり取りがあるのだが、体感温度はどこに当て嵌まるのか?

※ウエスタン・オンタリオ大学の研究者らは、以前遺伝しやすい身体的特徴ほど、その特徴を持つ人同士で結婚する可能性が高いことを突き止めた。(NW1.2017.1.17日号)

※例えば身長や手首の太さはウエストサイズよりも遺伝しやすい。こうした遺伝性の高い要素で、配偶者は最も似通ってたという。根本的に似た人を求めるせいである。
※米科学誌ネイチャー・イミュノロジーに載った最近の研究では、夫婦の免疫システムが非常に似通ってることも判明。夫婦に限らず友人などともこうした関係を築く傾向にあるようだ。

※科学的にも証明された好ましい人間関係。が、体感温度はその範疇に入らないらしい。なぜなら、この40年の間、ウチでは未だに闘争が続いてるからだ。
あな恐ろしや“恐竜の脳っ!”

★雪雲が早い!写真はわずか40秒ほどの間に千切れ飛んだ雲の数々。“太陽さん”と“北風”の物語だ。