※かつては「信州信濃の蕎麦よりも、あたしゃアンタのソバがいい」なんて、一度言われてみたいもんだと思ったこともあったが、40年にも一緒に暮らしてると「あんたにソバに居られる」よりも、「〇〇蕎麦」のソバのほうが良くなるのは自分だけだろうか?
※その「ソバ」に居たい「蕎麦」が今年はとても遠くの存在になってる。道新11月28日付け夕刊のトップ記事には不穏な見出しが並んだ。【道産ソバ高い】【卸値 最大1.5倍】<長雨、台風で収量激減 年越しそば 海外産に変更も> 道内のソバ店は生産者からは悲鳴が上がっている。
(本山葵の替りにやま山葵を載せてみた。これがイケる)
※原因は夏の長雨や秋の収穫期を直撃した台風。全国一を誇る道内で収穫が半減する異常事態となり「今年は多くの農家が値上げをしても赤字だろう」と先行きは悲痛だ。
※恒例の「阿寒蕎麦の打ちの会」でも、今年は不作で他地域の地粉を仕入れることになった。それでも、開催できたのは会中枢メンバーの熱意のおかげだ。
※例年通り、新蕎麦の「冷たいソバ」と「暖かいソバ」(鴨南蛮)の2種類。「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」、薬味には自家製「南蛮」(一味)に今年は「やま山葵」(ホースラディッシュ)が加わった。
※歯ごたえ、のど越し、薬味のピリ辛さ・・・自慢の「3たて」は、例年通り絶品だ。故郷の戸隠蕎麦と比べてもむしろ腰は強いぐらいである。あぁ、至福のひととき。
※「冷たいソバ」をお代わり、「暖かいソバ」を食べてた時ふと思った。
※トランプやプーチン、シンゾー、習近平、金正恩、ムハンマド皇太子などの「アンタのソバがいい」と言う奴らは、どんな奴らなんだろう?本当に「アンタのゾバがいい」と思ってるんだろうか?だとしたら、本当にヤバい!!
※他人、ことに権力者を「シンジラレナ~イ」時代になった。それを一時だけ忘れられるだけでも恒例「蕎麦打ちの会」は味わい深かった。