【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “おらが蕎麦”は絶品!「そだねー」

※今年も「蕎麦打ちの会」が開催された。去年は入院中だったので2年ぶりの参加だ。「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」…究極の「3たて」を提供するこの蕎麦の会は、本ブログで何回もアップロードしたが、今回もその絶品ぶりを再確認することになった。

※集まったのは15人。初めて参加した時は、まだ影も形も見えなかった子供が2人も一丁前の顔をして参加してる。年1回、もしくは2回の開催だが、それにしても長く続いたものだ。

※午前10時半着いた時にはもう、ひと鉢めの蕎麦は打ちあがってた。鴨せいろを啜ってるチクさんが言う。「この鴨、一昨日まで川で泳いでたんだよね、う、ふ、ふ…」鴨も持ち込みだ。
※暫くして温かい鴨南蛮と冷たい盛りソバをお願いした。う〜む、やはり絶品だ!コシが強く、歯ごたえ充分!薬味や一味も自前。全てが「おらが蕎麦」である。時間の経つのが早い!

※「したっけ、オリンピックも終わりだナ。あまり観んかったっけ、昨日の女子カーリングは観た」「ん〜、銅取れてよかったなぁ、常呂じゃ大喜びだべさ。全員常呂出身だからな」

常呂町とは阿寒から約150?北、北見市にある。日本のカーリング発祥の地である。これまでも数々の選手を輩出してきた。その意味じゃ、道民の誇りの一つと言っていい。

※それにしても快進撃だった。まかり間違えば決勝戦にも進出できる勢いだった。(ツイてもいたけど…)道民は殆ど2〜3日はTVに噛り付いてたらしい。そりゃそうだ、日本でも余り知られてない小さな町の娘たちが世界を舞台堂々と舞ってる。まさに「おらがカー娘」だ。

※しかも、当人たちは気づくくこともなく日常の練習そのままにのびのびと競技に臨んでる。そのひたむきな姿がネット上で話題になった。「そうだね〜」と相槌を打つ北海道弁そだねー」が可愛いと評判になったんである。「そだねージャパン」などの新語も生まれた。

※言葉は文化だ。ましてや方言は地域の文化だ。25歳そこそこの看護師が、70代の老爺に向かって「ごはん食べて来たかい?」と問いかける「〜かい」にはいつもホッとする。


(究極の「おらが蕎麦」。鴨、一味、漬物(沢庵に鮭を挟んである)すべて自前)

※実に優しい心遣いが伝わってくるのだ。言葉は地域の風土でもある。国会でも各地方の方言で質疑応答したら、どういう風になるだろう。混乱の極みか、それとも和やかになるか?

※「おらがカー娘」、そして「おらが蕎麦」…。中央、東京一極集中じゃなく、アメリカ1強ではなく、地方の良さ、地方の誇り、さらには世界の地域文化、民主主義の多様性を考えさせられた、「おらが蕎麦打ち会」だった。

★「そだねージャパン」の英国戦視聴率は、北海道じゃ45%を超えたそうだ。全国でも40%越えだったそうな。スポーツは戦争の代賞行動とは言え、2人に1人がワクワクしながら応援参加してるワケだ。凄い数字だナァ・・・。これがホンチャンの戦争になったら…考えただけでもゾッとするっ!「そだねー