このところの暖かさで、蕗の薹はすでにピークが過ぎた。
北海道特産アイヌネギも、もう終わりに近いという。
アイヌネギは最近、健康食品として注目されている。
で、布伏内に水汲みに行った帰りに、去年採った沢筋を登ってみた。
チェーンソーの音が高く響いている。これならクマはいないだろう。
林道を登ってくと、もはや花開いた蕗の薹がやたらと目に付く。
「アイヌネギも昔は親指ほど太いのがあったが、今は細いのばっかりだ。しかも危ない場所にしかない」
地元の長老は言う。「アイヌネギの成長は遅いんだ」
一人で山へ入るのは躊躇われた。だが、沢に生えていた一株を発見。写真に収めた。
何だか寂しい一株だ。悲しそうでもある。
人間の繁栄が、アイヌネギを山の片隅に追いやってる。
だが、健康食品としてとしてスポットを浴びてる今、何だか見逃すにはもったいない。
明日は撮るのではなく採りに行く積もりだ。
そうそう、こういう強欲さが、すべての生き物を追いやるんだろう。
反省しなさい?う〜ん…。