【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 NPO法人PTPL! 植樹運動!

NPOの活動に参加している。「“人と人、人と自然のコミュニケーション”の豊かな社会づくり」が活動目的の、『PTPL (PLANT A TREE PLANT LOVE)」』というNPOだ。本部は東京三田にある。
実は随分前から参加はしてたが、実際に活動するきっかけは去年のゴールデンウイーク前のことだった。

同居人からケータイが入った。「熊本のナントカさんから電話があったよ。“明日ドングリのタネ届けたいのだけど、都合はどうでしょうか?”電話くださいって」。
そういえばPTPLのメルマガ、“ドングリの種差し上げます!”に応募してたっけなぁ。忘れてた。
「明日は空いてます」。熊本のナントカさんに電話して驚いた。何と、明日釧路に届けてくれると言うのである!翌日、PTPLのNPOネットワークのひとつ、『Ecoシティ研究会』の本山さんが、釧路駅に現れた。胸に120個のドングリの種を抱えてた。その驚き、感動、詳細をコーフン気味に去年の5月3日付、5月18日付の本ブログに書き込んだ。
何たることか!子育てもしたことないのにいきなり父親の気分、何故か盆栽に勤しむおじいちゃん達の気持ちが理解できる。使命感がムラムラと湧いてきたのである。「このドングリ坊主達を育てにゃイカン!」。
里親探しに奔走した。幸い、北海道新聞が『ドングリの里親募集』という記事を掲載してくれた。阿寒町教育委員会でも、「チャレンジ」という授業で協力すると言ってくれた。
それから約半年、当家に残ったドングリの幼木は、温室育ちで弱々しくはあるが、それでもけなげに緑の葉を伸ばしてる。見てるとまるで家族のような気がしてくる。教育委員会が里親になってくれた幼木も、半分以上冬を越してくれそうだ。

二日前、それらを事務局に報告して阿寒に戻った。
今日の阿寒は大雨だ。積雪はまだ50cmほどあるが、予想最高気温は6℃。春の気配もチラホラ感じる。
そういえば今年、釧路地方は観測史上一番の暖冬だったそうだ。
彼らは根づいてくれるだろうか?それとも寒さに負けちゃうんだろうか?
もし根づいてくれるなら、阿寒にクヌギの林をつくりたい。地域を元気づけるきっかけにもしたい。

クヌギが成木になるには5〜7年かかると言う。
だが、教育委員会が夏場に予定してる植樹が成功すれば、2〜3年後には子どもたちの名札をつけた「マイツリー」が誕生する。そのうちに森になるかもしれない。
その日は果たしてやってくるのか?“お父さん”はハラハラしながらも、これからずう〜とレポートを書き続けたいと願ってる。