【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ジャガイモ地産地消!

春分の日が近づいてる。さすがに阿寒でも春の気配を感じられるようになった。「日脚伸ぶ」のを実感できる。近所では今年の農作に向けての話が飛び交うようになって来た。
去年は裏の畑でジャガイモを育てた。写真はその収穫の一部だ。
勿論、とうの昔に食べてしまったが、自分たちが育てた野菜だけに「美味かった!」。いや、「美味かった!」だけじゃなく、「しあわせ、充足感」を味わった。こりゃ、何にも勝る!
思えば信州小布施と言う農業地帯の出身とはいえ、実家は商家。同級生には農家の子どもが多かったが、自分で野菜を育てた経験はほんの少ししかない(夏休み、胡瓜やナスを裏の畑で育てたことはあるが、殆どが母親の仕事、それも大抵失敗した)。それが一躍、収穫の喜びを味わったのである。
「さて、今年はどうしようか?畑の面積、少し広げようか?」
都会じゃ、家庭菜園で採れた野菜などを商社などが引き取るシステムも稼動し始めたらしい。屋上で養蜂を営む「銀座養蜂場」、農家と消費者をつなぐ「棚田のオーナー制度」などにも話題が集まり、農水省は、タブーだった減反政策の見直しに言及し始めた。
いずれも、世の中で「農」への見直しと、消費者の意識変革が始まってる証拠だ。
「これからは、農の時代だ!」。短絡的だが、そんなことも思う。何しろ敗戦直後に育った世代だ。米びつに米がないことへの恐怖感をもってる。
「少しでもいい、自分の食い扶持を自分で育てよう!そうそう、地産地消にも貢献しよう!地産地消は、流通コストを抑えるだけじゃなく、CO2削減にも貢献すると言う話だ」
都市圏のマンションに住む方もプランタンで自家製野菜、育てないかなぁ?エッ、面倒くさくてイヤだって?そう、確かに手がかかる。金融商品みたいなわけには行かない。でも、その後の喜びはなかなか凄いものがあるんだけどなあ。