「神秘的」というのはこういう光景を言うのだろう。まさに「息を呑む」色である。
芸術家がどんなにがんばっても、この深い青さをパレットの上で再現するのはムリと思う。
阿寒国立公園内オンネトー（アイヌ語で年老いた湖、沼の意）の湖畔に立っていた。半年振りの再訪である。
オンネトーは阿寒湖畔から西へ約10km程、阿寒富士や雌阿寒岳に抱かれて、ひっそりと眠る山中の湖である。去年、通行止め寸前に来た冬のオンネトー(←クリック）はホンの一部を除いて全面結氷してた。
オンネトーの水の色は、日によって、見る角度によって、季節によって、ドラスティックに変わる。
こんな自然の驚異を目の前にして、アイヌたちはいつもカムイ（神）を見たに違いない。
世俗にまみれた自分でさえ、「息を呑んだ」「コトバを失った」。瞑想状態になったのである。
今日は、その瞑想の色をお届けしよう。ただし残念ながら、カメラはオンネトーの本当の色を写しきってくれなかった。やはり肉眼の方が遥かに優秀だ･･･。
