【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 アレロパシー!

「自然と共生」と簡単に一言で言うが、それがいかに大変か、最近分り始めてきた。
植物は植物の、動物は動物の、それぞれの生き残りを賭けた壮絶な闘いがあることを身をもって体験してるからだ。「共生」ならぬ「競生」である。
写真は「セイタカアワダチソウ」の一大繁殖地である。阿寒ではアチラコチラで見かける風景だ。
恥ずかしながら「セイタカアワダチソウ」が、北アメリカ原産の帰化植物であることを知らなかった。ススキなどの在来種とは競合関係にあるという。

養蜂家が蜜源植物(蜜を採るための植物)として持ち込んだと言われ、昭和の初期には既に帰化植物として、アレロパシー(他の植物の成長を抑制する物質を出す)によって、ススキなどを駆逐してきたと図鑑には書いてあった。
北海道にはそう多くないとも書いてあったが、この群落はどうだ!まさに一面「セイタカアワダチソウ」王国である。
しかし、アレロパシーは「セイタカアワダチソウ」自身にも降りかかる。最近、増え過ぎた結果、自らも衰退の道を辿りつつあるという。
アメリカにも中国にも日本の民主党にも学んでほしい話だ。