【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「下山させてください、早くっ!」

※長野県出身者なら小学生から100歳の年配者まで、誰もが歌える歌が2つある。「信濃の国」と「木曽節」だ。「信濃の国」は1900年に作詞・作曲され、それから115年もの歳月の間、親から子へ、子から孫へと歌い繋がれてきた。
※子供たちは小、中、高と朝礼の度に校歌と並べて歌い、「信濃の国」への郷土愛を深く、深く、刷り込んでいった。1968年には「県歌」として制定される。「木曽節」は、これも1900年〜1910年ごろに日本全国に広がり始めた木曽地方自慢の民謡だ。盆踊り民謡とも言われる。

(今年6月22日、遊覧船上から見た雌阿寒岳。白い噴気を挙げてるのが見える)
※♪木曽のなぁ〜中乗りさ〜ん、木曽の御嶽(おんたけ)さんは〜ナンジャラホイ♪と歌われる哀調に富んだメロディーは、深い山の中にある木曽地方の土着の暮らしを謳い上げたと言われる。いずれも信州人の郷土愛を掻きたてる歌だと言っていい。
※その御嶽山が噴火した。犠牲者51人(10月5日現在)。負傷者多数。戦後日本の最大の人的被害だった。御嶽山気象庁が「100年に1度程度の中期的な噴火の可能性がある」として24時間体制監視体制を敷いている47の活火山のひとつ。最悪のタイミングの噴火だった。
※掌を合わせるしかない。が、実は阿寒でもこの監視活火山のひとつ、雌阿寒岳が今も毎日噴気を吹きあげ続けてる。2006年3月には小噴火があり、2008年11月にも白い蒸気を上空に吹き上げる姿が見られた。当然、住民は明日は我が身、と言うマグマ溜りのような危機感を抱えてる。

(2008年11月19日自宅近くから見た雌阿寒岳深田久弥百名山のひとつだが火山活動は活発だ)
※現在、噴火警戒レベルは噴火前の御嶽山と同じ1だが、火山性地震は続いてるという。御嶽山と同じだとして地元の関係者はピリピリ。それに加えて摩周湖近くの硫黄山アトサヌプリ)でも活動が活発化してるという。メディアも注意喚起や防災対策報道に躍起だ。
※やはり地球は活動期に向かってるのだろうか。が、地球の前にもっとシンパイしなくちゃならないことがある。世界中で続いてる内戦やテロのマグマ噴火だ。このマグマ噴火にAB政権は好戦的に立ち向かおうとしている。足元の水蒸気噴火対策が先決じゃねぇのっ!

(今朝、車のフロントガラスに今シーズンの初氷が張った。噴火の前の静かさだ。)
御嶽山ではまだ12名の行方不明者が火山灰に埋もれて発見されるのを待ってるという。台風や土石流、長びけば雪が心配だ。行方不明者及び関係者達は「早く下山させてっ!」が願いだろう。
不肖ワタクシもAB政権が土石流のような強権手法を続けるのであれば、ほかに手はない!「日本から下山させてくださいっ!」である。

★10日に今年のノーベル平和賞が発表される。日本国憲法第9条と日本国民は有力候補に挙げられていると言う。日本を戦争のできる国にしようとしてるAB首相は気が気じゃないだろう。息を潜めて朗報を待ちたい。