【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 一属が生き残るための多様性!

※「ここいらには8種類のヤナギがある」と、元営林署員のオヂサンは言った。「オレには全部、見分けがつく」。3年前、国道を挟んで1キロぐらい先に引っ越しちゃったので、合う機会が少なくなったが、ネコヤナギが咲き始めるといつもそれを思いだす。

※残念ながら不肖ワタクシはその観察眼を持ち合わせてない。だだ、どこかに見分け方のコツがあるんだろう。今年は注意深く観察しようと決めた。再開したウォーキング時に鋭く周囲の林に目を凝らす。ことにネコヤナギには注意する。

※「そういえば、去年の秋に咲いてたネコヤナギがあったっけナ。あれは、狂い咲きしたヤナギなんだろうか?それとも秋咲ネコヤナギだろうか?」エッ、秋に咲くネコヤナギ?まさかっ!春風に押されての自問自答ウォーキングは、結構思索の愉しみがある。


フキノトウ、雪解川、などを写真に収めながらネコヤナギも記録する。「確かに、多少色違いのネコヤナギがある。ただ、これは先に咲いたか、後に咲いたか、時間の違いじゃないか?それにしても8種類なんて多様性を確保してるんだろうか?

※帰宅後、ふと思いついてネットで「ヤナギ」を検索してみた。すると何と驚くなかれ、『道内には、ハコヤナギ属3種以外に,ケショウヤナギ属1種,オオバヤナギ属1種,ヤナギ属18種が自生する』と記述されてた。オヂサンの話より15種も多いんである

※同属のサバイバルのための多様性…。どうしてそうなったのかは分らない。が、恐らくは急激な気候の変化や環境の激変などに備える同属の生き残りに関係があるのだと思う。どんな変化があっても一属の一種は生き残させる!という“天の采配”である。
※さて日本社会である。ひたすらアメリカの国益を優先し、「この道しかないっ」と「平和憲法廃棄一色」に染めようとする現政権。果たして日本は“天の采配”を獲得できるのか?沖縄や福島に寄り添うことこそ、生き残りの道じゃないのか?植物に学びたいっ!