※誰にでも「オトナになった!」と実感する出来事があっただろう。ワタクシについて言えば、「リンゴの皮を途切れずに、一個まるまる剥いた瞬間」だった。小学5年、冬の入り口と記憶してる。今でも記憶してるんだから、大した高揚感だったに違いない。
(頂き物のリンゴ。もったいなくてかぶりつけなかった)
※自分の故郷、信州小布施は「栗とリンゴの村」だった。栗の木は大抵の家に一本はあり、リンゴは農家から貰うのでおやつだった。日に数個~10個食べるなんて日もあった。モチロン丸かじりだ。だが、どこの家でも親、婆達たちは剥いてお皿に出した。
※お茶の席でこの、皮を剥いて4つに割り「どうぞ」というのは憧れだった。何度も練習した。が、どうやっても途中で千切れてしまう。皮をクルクル1本にすることは至難の業だった。指を何度も傷つけた。が、めげなかった。
※そして、ある日ついに・・・「ヤッタ~っ!」ついに皮は1本に繋がったのである。台所の流しだった。「ついにオトナに仲間入りしたっ!」。この感動は、高校入学祝いに腕時計を買ったもらったよりも、達成感が強かった。
(エゾヤマザクラ紅葉のグラデーションはある日突然始まる。まずは葉が黄色になり・
※で、いまはどうかって?故郷から毎年送られてくるリンゴは「丸かじり」だ。皮は剥かない。先祖返りしてしまった。途中から「皮を剥く」ことがモッタイナイと思い始めたからだ。と同時に大人の所作が、見てくれだけを意識したものと思い始めたからだ。
(段々、赤みが混じり・・・)
※トランプが4年前、大統領選に勝利したのは、アメリカ白人の本音を代弁したからだと分析されてる。それまで心の底に何とか収めてた差別主義のマグマの吐きだし口に穴を開けたからと評価されてる。これは、歴史的に見れば先祖返りに違いない。
(緑と混在しながら紅葉へと・・・)
※自分は、あの「オトナになった瞬間」を思いださねばならない。先祖返りを見直してみる必要・価値がある。そして、言うまでもなくトランプも、トランプ支持者も先祖返りを見直す必要がある。彼らの先祖がどう言う歴史を歩んできたのか?
※たかだか400年前のことだ。振り返ってみれば、子供じみた「アメリカファースト」の位置が分るだろう。トランプ支持者よ<もう一皮も二皮も剥けなさい!人類のDNAがアンタ方の体の中を流れてることを、反芻できるオトナになりなさいっ!