【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

・・・栗の見事よ大きさよ

※本州では真夏日が続くというのに、当地じゃ、雌阿寒(1499m)、雄阿寒(1370m)両峰とも去年より2日早く初冠雪した。もう冬だぁ。またまた強烈な冬将軍がやってくるっ!
※「どうなってるんだ、列島は“春夏秋冬”が同居してるっ!」そんな想いに囚われてた矢先、故郷の小布施から荷物が届いた。特産の「小布施っ栗」!100個はある。ウレシイっ!

(ともかくデカイっ!京の丹波栗を素とするが、土壌の質が合ったのだという)
※「小布施っ栗」は、リンゴをはじめとする「果樹園ランド小布施」の中でも格別の果樹である。徳川将軍家へ献納してた果実。その意味じゃ天領、小布施村は、豊穣だった。
※江戸末期には北斎、一茶、などが、豪商だった画家・書家・思想家・文人の高井鴻山の下にちょくちょく長逗留し、村の衆に絵を指導したり俳諧を開いたりしてた。
※表題は、その俳諧を開いてた一茶の俳句である。上五「ひろはれぬ」を入れて正しくは「・ひろはれぬ栗の見事よ大きさよ」。長野電鉄小布施駅前には句碑が建っている。

(いつも拙ブログを覗いてくれてる札幌在住の甥っ子に食べさせてやりたい逸品だ)
※一袋は一族に。もう一袋の半分は熟成するためにすぐに冷凍庫に。半分は小布施の秋を満喫するためにすぐに茹でて食べた。自然の甘さがホクホクと広がる。故郷の甘さだ。
※そう言えば東北大震災の被災者慰問演奏で、誰もが涙を流した唱歌故郷♪の作詞者、高野辰之は、小布施の対岸、豊田村の出身だ。望郷の思いにふと目が潤んだ…。

★♪故郷♪は、誰が歌っても、聞いても、自分の故郷を思いだすという。その意味では小布施周辺が日本の故郷の原風景なのかもしれない。「我が故郷はありがたきかな」である。