※それにしても日本語はよくできてるな~、と思う。「漢字」を「感字」と置き換えたいくらいだ。例えば「薫風」。広辞苑で「かおる」を引けば「薫る・香る・馨る」の3文字が。『よいにおいが漂う。におう。つややかな美しさ』とある。それを風が運ぶ。
(シラカバの新芽と右はヤチダモの新芽。下は萌え始めたヤチダモの先端部。それぞれが違う味わい)
※こんなに自然と共存する文字を残した民族を、あまり知らない。「漢」の国から伝わってきた文字ではあるけど、時間とともに日本の風土に溶け込ませた先人たちの文化を感じさせてくれる。やはり、「漢字」よりも「感字」のほうがふさわしい。
(シラカバの新芽。「薫風」に揺れる姿はまさにたおやか)
※その「薫風」が、新芽萌える木々の間を潜り抜けていく。ある時は、テーブルの上に置かれた内田樹の「日本辺境論」のページをペラペラ繰りながら、また、別の日には旅行ガイドをめくりながら、「そろそろ信州旅行へ」と、誘いでもするように・・・。
(「やはらかに柳あおめる・・・」の柳とは種類が違うが・・・)
※ウクライナ大統領ゼレンスキーがサプライズでG7に出席した。戦時下の同国、野山の木々は新芽に萌えてるだろうか。「薫風」は吹いてるだろうか?できればゼレンスキーに今のウクライナ情況を表現する「感字」をプレゼントしたいのだが。浮かばない・・