【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「嗚呼、ミスター『ミス』」

※瞬きしたら一週間が経ってた。まるで浦島太郎みたいな話だ。だが、その瞬きの間様々なことが起きた。義兄の胸部圧迫骨折、キリスト教精神を経営理念に掲げる「サンクゼール」での豪華ランチ、横浜在住従弟夫妻を加えた宴会。小学校同級生(交友歴72年)との茶話会、難病再燃気配、さらには、羽田空港第3ターミナルでの夜明かし・・。

 

(話題の「サンクゼール」本店から善光寺平の眺望。唱歌♪ふるさと♪の原風景。下は実家からの北信五岳)

 

※まるで、ゆったり帰郷とは真逆の「最後の帰省」になってしまった。これもそれも皆、帰路【羽田発→釧路便】「予約ミス」に因がある。帰路の便は羽田を17:00過ぎに発ち、釧路空港へは19:00過ぎに到着する予定だった。が、「17」と「7」を間違えた!

 

(帰寒したら、いきなり石楠花の花が満開になってた)

 

※つまり17:00の便を予約したつもりが、なんと朝「7:00」の便の予約となってたわけ。参りました。小布施からだと羽田「7:00」に間に合う交通手段はないっ!結局、東京前泊となったんだけど、ホテルを取らずに空港で夜明かしを試みることにした。

(夏桃の実も豊作だ)

羽田空港第3ターミナルは国際線ターミナルなので、24時間開いてるという。そこで体調不良を押して夜明かしを決断!22:00頃到着。水のペットボトルとサンドウィッチを手に到着ロビーへ。が、すぐに失敗に気が付いた。「寒いっ」冷房が効き過ぎてるっ。

 

(お馴染み、今年も見事な夏紅葉)

※「これじゃ、ウトウトもできない」。幸い何とか横になれそうなベンチを確保したが眠るどころじゃない。持ってたパジャマ用のスウェットも履いたり被ったりしたが、体は冷えまくる。ともかく体を動かして熱を保つことに。やれやれ、体調不良なのに・・

 

アメリカ人らしき女の子は、こんな中でもアイマスクをつけて鼾をかいてる。改めて体力及び年齢差を感じる。5時早々に第1ターミナルに移動。ここでも冷房が効きすぎてる。突然「釧路空港は視界不良のため引き返す可能性」のアナウンス。「え~っ!」

 

※「何とか着陸を!」神に通じたのか、無事に着陸できた。ホッとしたのも束の間、気温16℃。ここでも寒い。そういえば機内もひざ掛け毛布サービスが終了し、とても寒かった。帰宅早々友人にこの話をしたら、「あんたはミスター『ミス』だね」と。嗚呼!

(寂しがって痩せてきた、と皆が言ってたクルルは、お迎えにも来なかった。なんてこった!)


                  ★

※結論:ウクライナ情況も大きな変化がなかったようだし、東京では体調不良で友人たちとは誰にも会えなかった。予定通りに帰ってきたことは帰ってきたが「最後の帰省は」寒かった!もっとも、やはり「これが最後」と思う故郷は愛おしかった。高野辰之の唱歌♪ふるさと♪の原風景。望郷の念は如何ばかりかを思い知る。