【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「”絆ホルモン”の功罪」

夏至が過ぎた。これからは日毎に陽が短くなっていく。が、キタキツネの子たちはいまが遊び盛り。毎日が発見の連続だ。きょうだいでじゃれ合いながら「絆」を確かめあってる。この「絆」確かめ合い行動を起こさせるのが、最近話題の「絆ホルモン」だ。

 

(中央のキツネの右側に一頭、寝そべってる。「目に見えない糸」がある感じ)

 

※「絆ホルモン」(別名:幸せホルモン)とは、脳内伝達物質「オキシトシン」のこと。人間だけじゃなく殆どの哺乳類で生成されることが分かってきた。人間の脳内研究で言えば、愛し合ったり協力し合って喜びを感じるのはこの脳内伝達物質のおかげだという。

 

(「共生」か、「共存」か。キタキツネは人間との境界にいて実にうまい生き方だ)

※だが、一方「絆ホルモン」は、時と場合によって「攻撃性ホルモン」ともなる。つまり「絆」を壊される事態が発生すると「絆」を護るために相手に攻撃をかけるのだ。子連れのクマが人間に遭遇した時、恐ろしい勢いで襲撃する事態が生ずるというワケだ。

 

(あと3か月ほどで、彼らは別々の道を行くことに。今はまだ知らない)

※かつて洞窟生活時代、「絆ホルモン」は一族単位を護れば十分だった。だが、農耕時代→部族国家時代→民族国家時代→近代国家時代へと、時代は複雑になる。「絆ホルモン」は「絆」を護るため誰と協力し、誰を攻撃しなければならないのか・・・。

 

(第一回目の草刈りから10日ほどではや、キタキツネの体が隠れるほどに雑草)

 

※「他者との協力」と「他者との競合」・・・この矛盾は人類、いや、生物が発生した時から抱える矛盾だ。結論を言えば、「ウクライナ戦争」が終わろうが終わるまいが、      人類の【戦争は終わらない】・・・・哀しいけれど・・・・

 

                  ★

29日から故郷との「絆」を確かめ合いに、信州小布施に(多分、最後の)帰省をする予定です。いろいろなところを回って、同級生にも会って・・しっかり脳に焼きつけてきたいと思ってます。二週間ほどブログをお休みします。またのご愛読をよろしくお願いします。