【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「テリトリー争い」

※愛猫クルルは不肖自分が椅子をちょっとでも離れると、空かさず乗っ取りを試みる。「ここはオイラの席だぞ!」両方がそう主張するもんだから、このテーブル席はしょっちゅう奪い合いになる。自分は大人だから時には譲るが、流石に食事時は譲れない。

 

(「ここはオイラの席だ」とばかり、睨みつけてくるクルル)

 

※仕方がないから、どいて頂こうと香箱座りのまま隣の席にお運びするんだが、すぐに「気に入らない」、と降りてしまい、どかされた席の足元に座り込む。「ここがいい」というワケだ。どうやら、この椅子は「自分のテリトリー」という意識が強いらしい。

(朝、夕、自分のテリトリーを見回りに来るキタキツネ)

 

※「テリトリー(なわばり)」。勢力範囲争いと言っていいだろうか。哀しいことにこの「勢力範囲争い」は、野生動物、野生植物にかかわらず、人間、生きとし生けるもの統べてにあるらしい。根源にあるのは「生存」・・遺伝子を残すことに尽きる。

(今年も恒例のタイツリソウ。どこからか飛んできて定着。テリトリーを広げてる)

 

※最近、日本各地で暴走熊が話題になってるが、これも「テリトリー争い」が原因の一つ。数年来の食糧難、過剰な生存数、棲息地の減少などでテリトリーを追い出されるクマが激増。同種間だけじゃなく、人間社会とのなわばり争いに拡大したと考えられる。

 

(オンコ‟イチイ”も毎年少しずつ生息範囲を広げようと努力してる)

※かつては根曲がり竹など、人間と競争しながら食していた雑食のクマが、怖ろしいことに、牛などの肉職主義に転じ、更には人間を食料として認識する個体も出現してるという秋田県鹿角のクマ、スーパーK)。でも、一番恐ろしい縄張り争いは人類に違いない。

 

(サクランボを作り始めたヤマザクラ。こんな穏やかなテリトリーの広げ方がいい)

※600万年前から、人類は「協力と競争」という一見矛盾するサバイバルを武器に、進化してきた。そして今や地球最凶の生物へと。その最凶ぶりはプーチン、ネタニアフ、習近平金正恩、トランプ・・様々な国のトップに代表される。さて行きつく先は?

 

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※「テリトリー争い」は空中でも起きてるらしい。先週土曜日、群馬県桐生では34.1℃と真夏日だったらしいが、阿寒では遅霜注意報。最低気温も1℃まで下がった。窓の結露が酷い。これって冬将軍と雷神の空中版「テリトリー争い」じゃなかろかっ?ま、もうじき雷神が勝つんだろうが、ロシアの勝利は黙ってられない。