【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

道新掲載!「ドングリ苗木オ−ナー募集」

いやあ、嬉しかったなあ。この五月から細々と続けてきた活動が、ようやく一昨日8月19日付の北海道新聞に取り上げられた。「クヌギのドングリ苗木オーナーになっていただけませんか?」という呼びかけの記事を北海道新聞が掲載してくれたのだ。恥ずかしながら、むさくるしい顔写真入だ。紙面を少し汚すことになったが、ご尽力いただいた皆さん、ありがとう。種から苗木を育てるという、初体験のストレスがかなり報われました。
いやあ、正直こんな展開になるとは思わなかった。「ドングリの木のオーナーになりませんか」という呼びかけに気軽に応じたところ、一年経って急に120個ものドングリの種が届いちゃった。しかも小学生のサイン入りである。こりゃ放っちゃおけない。こんなに多くの数を御願いしたわけじゃないけど、申し込んだ責任がある。で、不肖飯沼勇一は、釧路でも植樹運動をしようと決意した。(詳細は拙ブログ、5月3日付、5月16日付、6月25日付をご覧頂ください)
しかし、何しろこんなに緑あふれた地方だ。「植樹なんていらねえ。山は木だらけだべさ」と言われるのがオチだ。そう、環境問題は地域によって極めて温度差がある。だが、話をし始めると教育関係者、NPO関係者、環境関係者、いろいろな人が興味をもってくれた。
不肖飯沼勇一は、早速パトローネに入った発芽種を鉢に埋め、苗木まで育て上げることにした。それから3ヶ月半。苗木は20cmまで成長した。苗木が取材を受けたのは7月下旬。オリンピック期間は掲載は無い!と思っていたが、思いがけなく一昨日に掲載された。『ドングリ育てて 環境問題考えて』『苗木60本のオーナー募集』『阿寒の飯沼さん呼びかけ』などの見出しが並ぶ。いやあ、恥ずかしいやら、嬉しいやら。これで熊本の小学生との約束を果たせる。もしかしたら、“南北交流”のきっかけになるかもしれない。
電話が鳴った。『2鉢のオーナーになります!』。あちらこちらから、盛んに声がかかってくる。一日だけで30件の申し込みがあった。さあ、発送やら、お届けやらで、これから忙しくなるぞう。あるNPOのメンバーがいい言葉をくれた。“それっていのちのリレーですよね”。そう、そのリレーに関わってる充実感がこみ上げてきてる。掲載紙あちこちへ送ろう。
広告を制作することばかり考えてきたコピーライターが、社会運動に精出すのもいいことだ。うん、これまで培ってきた広告コピーテクニックを社会コミュニケーションや市民コミュニケーションに最大限活用できることになるのだ。