【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

♪そ〜れ、それ、それ、お祭だア〜♪

今日は老人福祉法で定める“老人の日”だ。移動祝日の“敬老の日”とたまたま重なった。“軽老の日”ではない!あくまで“敬老の日”である。昨夜の“仲秋の名月”がそのまま朝に移行した如きいい天気だ。空気が澄み切ってる。
だが、カラダが重い。一昨日から続いている「阿寒神社例大祭」をお手伝いしてるせいだ。勿論、恒例の酒盛りにも連日参加してる。それにしても二度目の秋にして、いろいろ体験勉強した。
阿寒神社の花火大会は、隅田川や調布のそれに比較すべくもないが、澄んだ夜空を手作りの彩で染めてくれた。
カラオケ大会も歌謡ショーもなかなかだったし、そこから流れたスナックでも大いに盛り上がった。かつて、楽しみはと言えば、お祭ぐらいしかなかった日本の田舎の原型を見たような気がした。
さて、明ければこれまた恒例の、お神輿である。町内班長監査役のワタクシとしては、当然お手伝いだ。子供神輿について回ること2時間半。各家庭から、寄付の賽銭を頂戴するために、賽銭箱係りが走り回る。結構な距離である。暑い!何と気温は28℃近く。夏がぶり返したようだ。歩数計は9,000歩を超えた。
やがて、大人神輿の来訪。お囃子や演芸ショーのトラックを従えて袴裃の役員がゾロゾロと歩く。担ぎ手は阿寒高校生徒も交えて約50人(担ぎ手の若者が少ないのは列島どこでも同じだ)。いずれも額に玉の汗が光ってる。聞けばもはや3kmは歩いてると言う。それどころか、10km離れた布伏内(ふぶしない)にも行くのだと言う。ご苦労さん!ご苦労さん!それにしても天気がよくて良かった!雨なら目も当てらんない。
大人神輿を送ってから、子供たちと昼食。蜂の巣をつついたような騒がしさだ。そういえば昔、町の中には子供の歓声があふれてた。今は、こんな時しか子供の騒がしい声が聞こえない。「少なく生んで丈夫に育てよ、か」。子供のいないワタクシにはそれをとやかく言う資格はない。
すると町内会のベツの役員から声がかかった。「焼き牡蠣、やるかい?」。勿論だ!ほろ酔い気分でその役員の裏庭に。
藤棚の下に、常設バーベキュー場が作られてる。「厚岸(あっけし)の牡蠣、美味いよ!」ということで牡蠣バーべキューが始まった。ご一行様8人。「美味い、蒸し牡蠣は知ってたけど、焼き牡蠣の美味さは独特だ!焼いてるくせにみずみずしさがある!」。味付けは本体に含まれる海水の塩気だけで充分だ。少し酔いが回ってくると、海から山へ。山から湿原へ。
釣りから茸へ。茸から挽馬へ。話は東西南北、森羅万象、宇宙幽玄へと広がる。ふと、庭の草の中にハタケシメジを発見した。「スゴイ!こんなところに生えるなんて」。もはや、何も言うことなし!強いて言うとすれば・・・。
♪そ〜れ、それ、それ、お祭だア〜♪