【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「2008流行語大賞」は「アラフォー」

11月上京した折に、若者10人ほどと一緒に「今年の流行語大賞を予測する」というゲームをやった。
「ポニョ」とか「リーマンショック」「あなたとは違うんです」「金融危機」など、さまざまな言葉があがったが、12月1日,大賞は「アラフォー」(アラウンドフォーティ)に決まった。
予測チームは、「アラフォー」と「あなたとは違うんです」の二語を予測した者が一人、「居酒屋タクシー」と「蟹工船」を予測した者がそれぞれ一人ずつ、あとはバラバラだった。だが、裏返せばそれだけ多種多様なコトバや概念に興味が行ったということで、かなり健全な結果だったんじゃないだろうか。
多様性は極めて重要な価値観だ。画一性が指摘される北海道の植生だって実に多様だ。ウチの庭にだってイチイあり、レンゲツツジあり、サクラあり、ヤナギあり、シラカバあり、ハコヤナギあり…数えるのが面倒臭いほど多様な植物が生を競ってる。
夏ともなれば草花や雑草を含めて1000種は下らない植物が犇めくようになるだろう。勿論、競争はあるだろうが、ある程度の調和を保って生命の饗宴に参加するのだ。
しかし、残念ながら!「金融危機」のキーワードもまた多様性である。もともと耐性の弱い弱いリンゴを作り出す。それを皆で切り刻んで他のものに混ぜ、ジャムやジュースに仕立て上げる。出来上がった製品は実に多種多様に富んでるが、リンゴが入っているかどうか誰にも分らない!
さすがにコチラの多様性にだけは、少し距離をおきたい。というのも、その多様さはおカネというひとつの根で繋がってる多様さであり、自分の根で土を掴まえる植物の多様性とはかなり違ってるからだ!
やはり、人間はゴーマンにならず、植物の多様性のあり様に学んだ方がいいと思う。さすれば少しは安定的な成長が望めるのじゃないか?
嬉しいことに、どうやら明日は晴れそうだ。勇んで上京することにしよう。来年の流行語になるタネがあるかもしれない。