【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 皆既月食!

テレビでは「今夜20日皆既月食、東日本から西日本にかけては残念ながら雨模様で見られませんが、北海道ではキレイに見えることでしょう」と報じてた。3年4ヶ月ぶりだという。「ようし、ラッキーッ!」
この2週間ほど、金星探査宇宙船「あかつき」や、双子座流星群など、天文ショーのニュースで沸き返ってる。しかも明21日は冬至でもある。天文少年ならぬ天文老年でもワクワクするところだ。「連続写真に収めてやろう」。

(16:25 国道240号線から)
が、哀しいかな日常の雑事がにわか天文老年の我儘を許してくれなかった。17:00から釧路で一族の忘年食事会があったのである。
モチロン、最大限の努力はした。移動の最中、所々で車を停めてもらって三脚もなしに撮影した。

(16:50 釧路市大楽毛西団地から)
ただ、忘年会の席を外して写真を撮ることは憚られたし、ましてや家まで送ってもらう途中、車を停めてもらうわけにはいかなかった。
で、結果的には金星の軌道投入に失敗した「あかつき」の写真データみたいになっちゃった。ことに、赤黒い薄いヴェールのような皆既月食は、光量不足や周囲の光害のせいもあって、シャッターが落ちなかった。

(17:25 釧路市昭和忘年食事会会場駐車場から)
それでも満足感は残る。何しろ下弦の月から、新月上弦の月、満月へと、45日分の月の変化(モチロン通常の満ち欠けとは違うし、光の屈折があるので色も赤い)を3時間ほどで体験できたのである。

(19:05 自宅前から)
それにしても壮大な宇宙ショーだった。もし自分がこの宇宙の運航を知らない原始人だったとしたら・・・。間違いなく神の怒りによって地球は滅亡させられると信じた、もしくは、世界の終わりの凶兆だとばかりに、パニックに陥ったに違いない!

(19:15 自宅前から)
やはりサイエンスはありがたい!モーマイに真実を投げかけてくれる。
次回は来年6月16日だという。次回こそ光害のない場所、そうだ、森の家の庭先で一献傾けながら撮影しよう。森の人、如何でしょうか?