【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

心のケア!

中学時代、部屋に母親の本棚があった。立ち並ぶ本の中に秘密の匂いがプンプンするタイトルの本があった。
「乳房喪失」。母親の秘密を覗くような気がして、ず〜と読めなかった。だが、ある日勇気を出して手にとった。
乳がんで乳房を全摘した女の人の話だった。まだ中学生だったが、女にとって乳房を失くすことの喪失感が人生をどれだけ変えるか、は十分に理解できた。
もし、母親が乳房を喪失したら・・。その想像はショックだった。何日か最悪の想像に囚われてたのを鮮明に思い出す。もしかしたら軽いうつ状態を引き起こしてたのかも知れない。

(喪失感を癒すいのちの再生!)
連日、東北関東大震災の悲惨な被害情報が流されてる。犠牲者は2万8千人を超えると予想され、直接被災者は40万人を超えたとも言われる。
農業、漁業、工業、サービス業など、間接被災者を含めれば、一体何千万人が東北関東大震災による多大な喪失感に沈んでることになるのだろう。
「もうテレビは怖くて見てられない」ある未亡人はそう言った。「不安が大きくなって、うつ病になっちゃう」
間接被災者の多さとその喪失感を考えれば、不安症候群を中心に、日本人全体に大きな不安の波動、うつ病の波動が蔓延し始めてきたのかもしれない。
そろそろ日本列島全域に心のケアが必要な時ではないか?そして、そのためにはいま、何が必要なのか?

(ひとりじゃない、皆で咲く)
オバマ大統領は言った。「あなた方はひとりではない」そう、我々はひとりじゃない!それをひとりひとりが強く思うことこそ、うつ状態を脱するきっかけになるんじゃないか?復興、復旧は始まったばかり。長い道のりが待ってる。
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