【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 事実VS真実!

▼写真は時間を写さない。だから時々、何時に撮ったものなのか迷うことがある。例えば下の写真、朝焼けか夕焼けか、どちらを撮ったものと思われるだろうか?

(朝焼け……と言いたいところだが、事実は有名な釧路の夕焼けである。やっぱり分るかぁ)
▼最近、暫く静まってたUFO騒動が再燃したようだ。青年は額に青筋を立てて喚く。「確かに見た、居合わせた3人が見たんだ、山の端を掠めて赤い光が飛んだ。あれはUFOに違いない!」
▼たとえ、それがたまたま、稲妻の光が反射した電線であっても、夜間ヘリコプターが発した光であっても、彼にとっては、UFOが真実なのである。
▼永田町が揺れに揺れている。「マニフェストにないものは認められない」と造反した一派は、離党して新党を起こすことになった。一方、残る側は「一体改革の第一歩がスタートできた。これからマニフェストを実現する」と言い張っている。主張する側はどちらも真実だと思ってるのかもしれない。

(出来上がりを最初見た時、満月を写したみたいだと自分でも錯覚に陥った)
▼そう、真実はいっぱいある。だが、事実はひとつ。「約束した16.8兆円の財源を確保できなかった」事実だ。あ、もうひとつあった。財務省の官僚のほうが政治家の面々よりもはるかに強かで立場が上だ、という事実である。
▼これから先、我々はどこへ行くんだろうか?どうなるんだろうか?いっぱいある真実の中から、事実だけを見抜く目を養わなきゃならんなぁ…。