【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

噴火かっ?業火かっ?

摩周湖の麓に「川湯」という温泉がある。国民栄誉賞を受けた元横綱大鵬」を輩出したこの温泉は、「源泉100%かけ流し温泉宣言」しており、また北海道温泉番付で「東の正横綱」としても有名だ。

※噴気に包まれる硫黄山から3kmほど。2m〜30mほどの地下を60度もの高温の湯脈が流れ、湯量たっぷり、強酸性泉の泉質は神経痛やリウマチ、慢性皮膚炎などへの効果が謳われてている。
※その静かな温泉街に衝撃が走った。何とここから見える美幌峠の中腹に一刷毛、火の矢が走ってるのである。かつて三原山の噴火で見たような火の矢である。「何だ、あれは!」火の矢は峠を斜めに走ってた。

※が、暫く凝視してると、火の矢はすこしずつ赤みを失い始めた。「なるほど…」ようやく「火の矢」の意味を理解した。「多分、大夕焼けの太陽の光が道路のガードレールに反射したものだ!」太陽の悪戯だった。
※事実はどうかは分らない。が、自分にとっては真実だった。そしてその真実は、事実にマチガイないと思った。何故なら、オホーツク側「女満別空港」から、一度だけその道を通ったことがあるからだ。
※アマゾン奥地の原住民が、初めてヘリコプターに遭遇した時、轟音を立てる神だと思ったそうだ。もし、自分もあそこが道だと思い出さなきゃ、業火か噴火と信じたかも…。「知ってる」ことの重要さを再確認した。