【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 謹啓気象庁殿!

▼お寒うございます。いや、いや、そんな言葉も凍りつくほどの寒さです。何しろここ阿寒ではこのところ、最低気温が連日−20℃を下回り、今朝も−22℃を記録しています。

(−20℃を下回れば何でも凍る。まさにアイスランド。ただ、住めば“愛すランド”でもある)
▼ところで、寒さを表現する言葉には「厳寒」「酷寒」「極寒」などいろいろありますが、それぞれどう違うのでしょう?漢字から判断すれば「厳寒」はキビシイ寒さ、「酷寒」はヒドイ寒さ、「極寒」は寒さキワマル…。ま、「極寒」がイチバン寒い!ということになりますね。間違いはないですよね?
▼さて。貴庁に質問です。貴庁は夏の暑さを幾つかの言葉で規定してますね。「夏日」「真夏日」「猛暑日」、そうそう「熱帯夜」なんてものもありましたな。同様に、冬の寒さに対しても幾つかの、夏の反対語を用意してましたな。

(夏は猛暑日も…。温度差60℃。でも−71.2℃を記録したロシアのオイミヤコン村とは比べようもない)
▼例えば、「夏日」に対応するのは「冬日」、「真夏日」は「真冬日」。じゃ、「猛暑日」に対応する言葉は?……ええっつ?…無い!「熱帯夜」に相当する反対後も…見当たらない!夏の暑さに対応する反対語が、冬には無いモノがある!
▼一体どんな理由からなんでしょう?日本は亜熱帯だからという理由からですか?そりゃ、寒冷地の住民への差別ってもんです。で、ささやかながらの北国からの抵抗…、「猛暑日」と「熱帯夜」の反対後を提案したい!
▼まずは「猛暑日」からいきましょか。「酷暑」の反対後は「酷寒」、「猛暑」の反対後は「極寒」でしょな、やっぱり。つまり、「猛暑日」の反対後として「極寒日」を規定する。「極寒日」とは、最高気温が−10℃以下の日。
(もし、規定されればこんな遊び心も。何年か前にイグル―を模して近所の住民がつくった雪の城壁)
▼次は「熱帯夜」の反対後。これには「寒夜」「凍て夜」など、様々な情緒的用語を避けて、地政学的用語を採用する。さすれば「寒帯夜」しかあるまい。蒲団だけじゃ眠れない、−25℃以下の夜のことである。
気象庁殿。速やかにこのご提案をご検討いただきたい。採用されれば「寒さ」にも幾つもの段階があることが理解でき、防寒対応策などにも目安が立つことでしょう。「厳寒」・「酷寒」・「極寒」・「阿寒」の1住民からの要望です。 敬具
※追)来週もず〜っと真冬日の予報。北極海の氷の減少が要因の一つらしく、温暖化の影響なんだそうだ。温暖化とは地域によっては寒冷化となることがあるそうで、来年も再来年も今年のように寒くなる可能性が大!う〜む、地球は、いや宇宙は矛盾だらけだなぁ…。