【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「心も枝も…オ・レ・ル!」

真冬日が続いてる。元旦以前からだから、もう2週間以上になる。しかも、この先1週間も真冬日の予報、3週間以上は、1日の最高気温が0℃未満ということになる。

(寒い、重い。それでも枝はまだ、折れてはいないようだ。あと2カ月、ガンバレ、ガンバレ!)
▼こういう時はただひたすら耐える。耐えて時の過ぐるを待つ。いつかは春がやってくるのだ。風雪に耐える植物の姿は、そのことを教えてくれる。だが、耐える力が限界を超えた時、どうなるのか?春に再び芽を出すだろうか?
▼大阪の高校生が、顧問から体罰を受けて自殺したことが大きな問題になってる。どうやら、「勝つためには、体罰も許容する土壌」は、日本列島の教育現場に溢れているらしい。「それも競争心を養う指導の一環だ!」。

(去年の11月、二度咲きするような気配を見せたが…。健気にも暴風雪に立ち向かってる)
▼だが、「生徒も教員も、勝つことや強くなることが最大の目的になってしまうのは本末転倒だ!」と、ある教育者は指摘する。「体罰は、痛みに耐えることを強要するだけだ!」
▼耐える力が限界を超えた時、待っているものは…。う〜む、ウチの木達のこともシンパイになってきた。春まで耐えることができるだろうか?去年同様、折れてしまうのだろうか?

(まさに、雪帽子。この帽子は春まで被ったまま。決して脱ぎはしない
▼今年も雪囲いや雪吊りなど、何もしてやらなかっただけに、チクチク心が痛む。子どもの耐える力の限度を推し量れず「指導死」を導いた顧問も、「見て見ぬふり」をしてた関係者も、さらには似た指導をしてる全国の指導者たちも、いまは痛い気持ちに苛まれているに違いない。