【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「正の連鎖」を!

※かつて観音像を見た時に思ったことがある。「この観音像、微笑んでる!」。そう、確かにほほ笑んでいる。しかも、その後見た観音像の殆どが微笑んでるみたいだ。「もしかしたら、これは仏教用語でいう『慈悲』の表情なのかもしれない」

※「でもっ」と思い返した。「キリスト教のマリア像やマリアの画も微笑んでるじゃないかっ」。もしかしたら、微笑みは他のいのちに対して深い愛情を表現する、人類共通の独特の表情なんじゃないか?仏教の「慈愛」とキリスト教の「愛」は同じ脳内環境なのかもしれない!
※かつて、筑波大学 村上和雄名誉教授は、吉本興業と共同で「笑い」が健康にもたらす効果を実験した。その結果、「笑い」は、免疫力を上げ、精神を安定させ、代謝を促し、健康に多大な役割を果たすことが科学的に証明された。しかも「微笑み」でも効果は同じだったという。

※写真は阿寒湖在住の木彫師「滝口政満氏」が掘ってくれたマリア像である。タイトルは「祈り」。ウチに定住して8年になるが、ジッと見てると微笑み浮かぶ。微笑み浮かべばカラダが伸びる。カラダ伸びればココロが伸びる。ココロ伸びれば優しくなれる。
※しかも、1人が優しくなれば、癒し広がる。癒し広がれば地域が元気でる。地域が元気になれば、日本社会が元気になれる。つまり、この「正の連鎖」は人間1人の健康だけじゃなく、社会の、世界の健康に繋がるのだ。アンドルー・ワイルの説くホリスティック医学の考え方である。
※この医学法則はキリスト教でも、仏教でも、イスラム教でも・・・人間が生きてる限り不変のものだ。そこに少しだけ理性、知性というスパイスをかける。すると世界は現在と別のものになるに違いない。時間はかかっても今、世界は「この道しかないっ!」。
※そう、「この道しかないっ!」と言い切ったわが日本の首相には、アベノミクスの成果なんぞを強調するんじゃなくて、いま、世界に向かって言い切って欲しい言葉である。それがいま、世界でイチバン厳しい道なのだから・・・。

★「イスラム国」で進行中の非道な行為に言葉を失う。が、何がパンドラの函を開けてしまったのか?誰が開けてしまったのか?今こそ、真剣に考える時期に来てる、と世界の政治指導者に切望したい…。