【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

『サ・イ・コ・パ・ス』!

※耳慣れない言葉である。そりゃそうだ。もともとは連続殺人犯などの反社会的な人格を説明すために開発された診断上の概念で、世界の最新精神医学書にもまだ記述がないという。

※日本語では「精神病質」と訳されてるが、精神医学では「反社会的パーソナリティ障害」という診断基準に分けられるのだそうだ。なぜ、そんな病に興味を持ったのか・・・・
※理由は、最近「誰でもいいから殺してみたかった」と嘯く加害者がやたら増えたと思うからだ!また、ウソや恫喝やら、攻撃的な政治家があまりにも増えたことも理由の一つだ。
[:W560]
脳科学者「中野信子」は、その著書「サイコパス」(文春新書)の中で、およそ100人に1人の割合でサイコパスがいると指摘する。アメリカでは4%がそうだというデータもある。しかも大企業のトップや政治家に多いともいう。代表的なのは、あのヒトラースターリンだという。

※中野は、サイコパスの特徴をいくつか挙げる。★外見や語りが過剰に魅力的で、ナルシスティック★恐怖や不安、緊張を感じにくく、大舞台でも堂々としている★傲慢で尊大、批判されても折れない★常習的にウソをつき、自分をよく見せようと主張をコロコロ変える。

※さらには★多くの人が倫理的な理由でためらいを感じたり危険に思ってやらないことを平然と行うため、挑戦的で勇気があるように見える。その外にも幾つもの特徴を中野は挙げる。

※ちょっと待て!「トランプ」そのままじゃないかっ!…と思ってたら…出た!出た!ニューズウイークに、トランプの精神状態に関する本がこの半年で2冊出たことが紹介された。
※紹介タイトルは『アメリカが震えるトランプの心の闇』。記事はこう始まる。「ドナルド・トランプ」の精神状態が気になりだしたのは、あの男が大統領選への出馬を表明した瞬間だ。

※トランプはソシオパス(社会病質者)かナルシスト(自己愛過剰者)か、それともサイコパス(精神病質者)か。推測は乱れ飛び、精神科医が推測で大統領候補の病理を論じることの倫理的妥当性を問う議論もあった。大統領になってからも、正気と思えぬ行動を理由に辞職を迫ることは可能かといった議論が続く』そして、著書の内容を詳報しながらこう結ぶ。

※『トランプ時代の奇妙な特徴の1つは、私たちが「まともな大人」を探そうと右往左往していることだ。ホワイトハウスでも議会でもいい。深夜のテレビ司会者でも裁判官でも精神科医でもいい。どこかに信頼できる「大人」はいないかと』

※この記事は、まさに「知」の嘆きと言えないか!そして我が日本でも「トランプ」同様「サ・イ・コ・パ・ス」が疑われる首相に対し、同じ嘆きが聞こえてこないかっ?