【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「大発見、植物も”痛ててっ”、”痛ててっ”!」

※植物学の進歩は目覚ましい。「植物は害虫などに攻撃された時、攻撃されてない葉に虫が嫌がる物質をつくり、防御機能を働かせる」という驚異の研究結果を当ブログで書いたばかりだ。が、埼玉大学理工学研究科豊田正嗣教授はもっと大発見をしたらしい。

※植物にも“神経”の働きがあることを突き止めたのだ。モチロン、それが我々が感じるような”痛み”と同じかはわからない。だが、人間や動物のような脳や神経のない植物が傷つけられた危険信号を、他の部分に伝えることを「可視化」したというワケだ。

 

※豊田教授は語る。「モンシロチョウの幼虫に、シロイヌナズナの葉を食べさせてみると、齧られていない葉にも蛍光が波のように広がっていき、驚きました。『世紀の発見では』と思ったほどのインパクトでした」                                      (しんぶん赤旗日曜版より)

(右下の葉にピンセットで押しつぶすという障害を与える・・・すると・・・)

                

               

(1cm/10秒という速度で別の葉に伝搬。80秒後、傷つけられてないにも関わらず別の葉の抵抗性が上昇)

 

※「植物というのは動物に比べ、細胞、組織、器官の種類が少ない。いろいろたくさんもっていないんです。なので、植物は何もできないだろう、と思った『予想』が見事に裏切られている。そんな面白さが研究を続ける原動力になっています」               

(ウマズイコと呼んでる雑草にも”神経”はあるらしい。虫に食われた葉と食われてない葉が混在する)

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★山火事が起こる。ハリケーンや台風で大洪水や土砂災害が発生する。ウクライナでは砲弾が雨あられと降り注ぐ。火薬が大地を焼き尽くす。そのたびに膨大な植物が踏みにじられ、死滅に追いやられる。それらの情報に出会う度に【植物にも“神経がある】ことを思い出すことになりそうだ。雑草も刈り憎くなるなぁ・・