【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「分断と爆発」

※「股旅物」と言えば、博徒や遊び人などが旅して歩く姿をテーマにした映画や小説、演劇などのことだ。もはや「死語辞典」の代表格になってるけど、例えて言えば「寅さんシリーズ」などが挙げられる。

 

※だが植物の「マタタビ」は旅するわけじゃない。熱湯に浸して乾燥した果実が中風・リウマチ・強壮などに効能があり、『食べるとまた旅ができることからついた』なんていう面白い言葉遊びがあるが、何で「マタタビ」と呼ばれるかわからない。

 

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※本来、北に自生するマタタビ科の蔓性落葉植物。夏になると円形の葉の半分が白化するという不思議な生態を持ち、猫を狂乱させる成分を内包する。写真はその仲間である「ミヤママタタビ」。「マタタビ」と似たような生態だが、葉は白化ではなく、ピンクになる。どこが違うのかわからないが、猫はこの葉に興味を持たないという。(ウチの猫で今度検証してみようっ!)

 

※この葉は今の世界を考える時、実にシンボリックだ。雌雄異株、葉は「グリーン軍団」と「ピンク隊」に分断される。なぜそうなるのかは、「マタタビ」よりはるかに研究されていない。が、いずれにせよ理由はあるのだろう。

 

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※フランスで開催されたのG7で「マクロン」は、予め首脳宣言の採択を行わない異例の決定をした。たった一人の男が巻き起こす暴論に依る結束の混乱を避けるため、またG7の存在意義をこれ以上失墜させないためだと言われてる。

 

※一方、香港の100万人デモを巡って中国政府は軍事介入の圧力を誇示し、北朝鮮は韓国のプロポーズを罵倒し、日韓ではまるで小学生並みの罵りあいの泥沼に嵌まるってる。かつては「分断」と言えば「東と西」「北と南」がお決まりだった。が、今や「分断」は、国境やボーダーラインが無いっ!しかも、国内、隣人同士に及んでる。

 

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※すでに写真の「ウドの花」のように、不満・不安が爆発してるようだ。「ミヤママタタビ」は、花期が過ぎると「再統一」に向かい、葉は緑一色になる。が、人類は「ゆるやかな再統一」に復活できるんだろうか?たった一人の男の為にこれだけ振り回されてることを考えれば、「時間が過ぎれば回復する」と言うリクツは甘すぎる!

 

※モチロン、同じ事態が発生してる日本も、杞憂じゃなく、このまま「分断で壊れる道を突き進んで」いくと推測できる。ああ、何とも美しい『この道しかないっ!』だ。因みに「ミヤママタタビ」は一年毎の落葉広葉樹である。来年にはまたやり直しがある。