【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「桜前線は到着したが、」

 

※GW最後の5月8日、釧路に「日本一遅い桜開花宣言」が。ついにゴールしたかっ!でも阿寒じゃ、もう満開だよ。もっとも開花宣言の翌日にはもう満開だから、本州のような三分咲きとか五分咲きなんてのはなし!ま、ソメイヨシノじゃないからなぁ・・

 

(ウチの開花宣言、翌5日満開)

 

※それにしても、桜(エゾヤマザクラ)もやってらんないだろうなぁ。何しろ、1日の寒暖差が半端じゃない!100km北の遠軽(えんがる)じゃ、最低気温が-2.7℃。最高気温は真夏日の30.5℃。1日で33.2℃もありゃ、ノイローゼになりそうだ。

 

(広い牧場の中の一本桜。開墾の際、ヤマザクラを1本だけ残したのがこうなった)

 

※強風注意の日も、今年は圧倒的に多い。ことにこの2週間は、冷たい風がビュウビュウ吹きまくってる。知床観光船の事故も強風が関係してるし、倒木や枝折れも多い。海水温は低いし、地球がいよいよ人類の愚行に耐えられなくなって来てるんじゃないか?

 

(何でも「エゾ」が付く。「エゾツツジ」3日)

 

※モチロン、阿寒が萌えたつ日々、光り輝く日々を贈り続けてくれるのはありがたい。ウレシイ限りだ。だが、コロナ、ウクライナ侵攻、ミサイル発射、戦術核使用、言論抑圧、人権侵害・・世界及び地球が、数え切れぬ程の不安に巻き込まれてるのも事実だ。

 

(もうチョッとのタラの芽。今年は、10個ほどを天婦羅にしようと思ってる)

 

※5月9日、プーチンは『戦勝記念日」のパレードを盛大に行うと予想されてた。が、空軍パレードは天候不順(という理由)で中止。演説も(特別軍事作戦は)「唯一の正しい選択肢だった」との、以前の主張の繰り返しだった。追い詰められてるのか?

 

※ただ、それが「ナチズム」ならぬ「ロチズム」を煽るメッセージのようにも思う。今までの手法が、ゲッペルスが暗躍したナチスと同じだもん。相変わらずヤバいなぁ。ロシア人よ、目を覚ませっ!プーチンは、ヒトㇻ―と同じ体質なんだ!停戦はしないッ!

 

(「怪木現象」。何やら恐ろしあ。敵意を吹きまくってる)

(養鹿場のエゾシカ。「不安な目が人類を見つめてる」)

 

 

★今年も、アイヌネギ(ギョウジャニンニク)のペペロンチーノを押し戴く!神の恵みといってもいい。それにしても、愛猫クルルも食べるのには驚いた。やはり動物はその栄養価、健康食を知ってるのだろうか?プーチンにはないチエだ。

 

(クルルは、生でバリバリ食べまくる)

 

「希望の芽」

 

※今年は、不安とシンパイだらけの春だが、身近なシンパイのひとつにオンコ(イチイ)の立ち枯れ不安があった。冬場、エゾ鹿にやられたせいか、どんどん葉が落ちて骨と皮だけになり、幹は丸裸に!「ダメかもしれんなぁ」。友人は諦め顔で言った。

 

(毛が抜け落ちた禿げ頭のよう・・16年同居するオンコの樹)

 

※まるで、自分の近未来を見てるようだ。「指を咥えてちゃダメだ!」福寿草が咲いたのを機に牛糞を施肥、連日必死に水遣りを続けた。周囲が猛スピードで緑化してくのに変化なし。むしろ、少し付いてた葉が抜け落ちて「ちびまる子の友藏」の頭のようだ。

 

福寿草の福坊主)

(あと1週間ほどで開花しそうなエゾヤマザクラ

 

※が、昨日チョッとだけ気になる変化が。新芽らしき「芽」が空を目指してる様子なのだ。望みを持ちたくなるのが人情だ。ガンバレ、「希望の芽」!諦めるな!キミの復活には、オイラの体調不安と日本経済、それにウクライナ戦争の反撃成功がかかってる!

 

(ペペロンチーノが楽しみのアイヌネギギョウジャニンニクの群落)

(蕗の花)

(開花し始めたオオバナノエンレイソウ

ニリンソウ

 

※「希望の芽」がなんとか生き残りますように。そして当地の自然がイキイキとした夏を迎えられますように。そして、最後にウクライナの人々、ウクライナ軍に栄光が齎されますように。ただただ、手を合わせるしか能のない自分に、無力感を感じつつ・・・

 

(例年通りハシブトガラスが営巣。すでに抱卵してるようだ。クワバラ、クワバラ!)

 

                                           

「ウクライナ鬱」

※「蛇穴を出ず」という季語(春)がある。冬眠してた蛇が暖かくなって目を覚まして地上に姿を現し始めた。ようやく待ち望んでた春になった、といった、ウキウキする気分を代弁する季語と言ってもいい。

 

雌阿寒岳に「白い狼の遠吠え」が。残雪の右端。多分当地初発見!ウレシイっ!)

 

(小沢にエゾアカガエルの卵嚢が。孵ってオタマジャクシになるのがこよなく楽しみ)

 

※現に、「・けっこうな御世とや蛇も穴をでる(小林一茶)」などの俳句が詠まれてる。だが、世の中、蛇好きはそう多くないだろう。ましてや、毒蛇(人間にもそう言われてる奴が居る。ことに今はロシアに。)ともなれば手を拱かざるを得ない!

 

(散歩の途中、「蛇が穴を出て」冷えた体を温めてた。春はウレシイが、蛇は嫌いだ)

 

※それにしてもプーチンは何故ウクライナに侵攻したのか?そもそもなぜ「Z」マークなのか?NW4月21号が”ロシア国営TV1チャンネルの公式発表”を明らかにした。

 

※【「Z」は数字の7を2つ、1つを逆さまにして重ねたもの。つまり77回目の戦勝記念日を意味し、それがウクライナからドンバス地方を「取り戻す」】ウクライナ侵攻の象徴になった。    (だとすれば、5月9日までに勝利する、の意味も含まれそうだ)

 

プーチンは、十何年もロシアに対する西側の態度を恨んでたという。その鬱屈がついに侵攻を決断させたのだという。こういう毒蛇がロシアという穴に竦んでたのを欧米は、何ともできなかった。そして、世界中が「ウクライナ鬱」に陥る破目になった。

 

(ドンバス地方は平原だという。牧場の先から戦車が・・・恐怖で死にそう!)

 

※草木が萌え出る春は「鬱」が多い季節とも言われる。殊に、ここ2~3年は「コロナ鬱」、「ウクライナ鬱」が蔓延してる。自分もいま、圧倒的に「ウクライナ鬱」だ。哀しくて残念だが、プーチンの野望が崩壊することを願うしかないっ!

                 ★

・蛇穴を出でて巧言覚えけり(中塚龍之介)  プーチンの本質を詠む。   

・蛇穴を出でて地獄か極楽か(藤丹青)    アゾフスタリ製鉄所の人々へ 

 

「おらが富士」

※富士山が、我が国のシンボルになってるのはご存知の通りだ。この、日本一のシンボルにあやかりたいとして、全国各地に「○○富士」が存在する。「郷土富士」「ふるさと富士」とも呼ばれる「おらが富士」。「おらが富士だって日本一だ」というわけだ。

 

f:id:numapy:20220418125528j:plain

(手前が阿寒富士。右隣は日本百名山の活火山、雌阿寒岳


※地質学者の田代博氏によれば、その多くは山の形が富士山に似てるせいだが、歴史的に富士山と何らかの関係がある山や、その土地を代表するものもあるという。海外を含めると、400以上(うち海外が約40カ所)あるらしい。

 

※写真は「阿寒富士」。田代博氏が数える「おらが富士」のひとつだ。標高1,476m。雌阿寒岳を構成する8つの火山のうちのひとつの火山だ。本町から約45㎞。釧路湿原から見ても富士山に似ており、「おらが富士」と胸を張って言える山容だ。

 

釧路湿原の反対縁にある「標茶(しべちゃ)」から見ると、そのカタチはさらに富士山に似てる。標茶の友人は言う。「子供時代から毎朝「阿寒富士」を見て育った。この土が好きだ。だから東京からUターンした。この土地に育った郷土愛のひとつだ!」

 

f:id:numapy:20220418125652j:plain

(阿寒富士の反対側には、釧路名物の夕焼けが。夕陽を取りまく不思議な“輪”がある)

 

※やはり郷土愛には、計り知れない磁力がある。がある。ウクライナ人もマリウポリ人も同じに違いない。生死を掛けて国土を護る強烈な郷土愛!ま、プーチンにもある!『ノボロシアという狂土愛』が。他国を奪い取ろうとする異常な「狂土愛」が!

「目を背けちゃいかん!」

※「クーちゃん、『ゴメン寝』や『眩しい寝』をしてる場合じゃないぞ!ウクライナで起こってる凄惨な侵攻から、目を背けちゃいかん!苦しくても、切なくても、哀しくても、憤っていても・・目を塞いじゃいかん!世界はこの侵攻を見届ける必要がある!」

 

f:id:numapy:20220411094950j:plain

(ゴメン寝・・)

f:id:numapy:20220411095059j:plain

(眩しい寝・・)

 

※かのチャーチルが『民主主義は最悪の政治体制と言える。これまで試みられてきた全ての政治体制を除けば、だが』と讃えた民主主義。それに歯を剥いてる奴がいる。時間をスターリン時代に巻き戻そうとする奴がいる。奴の世界観を凝視せねばならぬ!

 

 

※何故、ソ連は崩壊したのか?何故、共産主義国家主義は分解したのか?真実は様々あろうが、事実はひとつ!【ソ連は約70年で消滅した!】。30年後、再び「ソ連時代、帝国時代」に戻りたいと思うゴジラが火を吹き始めた。「恐ろしや~、おそロシア!」

 

f:id:numapy:20220411095403j:plain

(ついに発芽を始めたアイヌネギ(ギョウジャニンニク

 

f:id:numapy:20220411095512j:plain

(裏庭のフキノトウを天婦羅に。ほろ苦い野の香り。ウクライナの人々に申し訳ない)

 

※クーちゃん、キミは如何に自由を享受してるかを知らねばならん。外出制限があるとは言え、キミがヌクヌクと暮らしてる間にも、ウクライナでは虐殺や残忍な暴行、拷問、大量破壊が行われてる。そこから目を反らしちゃいかん!それがキミの義務だ。

「戻り雪」

※3月末、もう大雪はないだろう、と思ってたが大甘だった。エイプリルフール夕方、まどろんでたら誰かが訪ねてきたような音がした。「ハイっ?」、窓から外を見ると、何と「雹だ!」。“パラパラパラ”直径5㎜ぐらいの白い粒がみるみる溜まって行く。

 

f:id:numapy:20220404104051j:plain

 

f:id:numapy:20220404104129j:plain

 

※当地で春に雹が降ったという記憶はあまりない。珍しさに目を奪われてたら、10分ほどしてボタン雪に変わった。まるで天から紙吹雪が剥がれ落ちるかのように大量に降ってくる。これも暫く眺めてた。そのうちにボタン雪は粉雪にかわる。目まぐるしい!

 

f:id:numapy:20220404104309j:plain

 

※この頃の降雪にはイルカの♪なごり雪♪、今シーズン最後の雪となる「雪の果て」「春雪」「淡雪」「忘れ雪」など、極めて沢山の季語がある。どの降雪もそれぞれ違った味わいがあるからだろう。しかも、ウレシイことにこれらの雪は「春の季語」である。

 

f:id:numapy:20220404104517j:plain

 

ウクライナが酷いことになってる。ウクライナ軍の話ではキーウ(キエフ)州をロシア軍から奪還したと言うが、大量の地雷が残されてるらしい。ぜレンスキー大統領は、住民に「安全が確保されるまで戻らないように」と警告してる。まだ極寒の最中だ!

 

f:id:numapy:20220404104648j:plain

 

ウクライナが「戻り雪」や「雪の果て」を迎えられる日は来るのか?そして、プーチンは世界に春をもたらすことはできるのか?間違いなくできないっ!こういう時、人は神に祈りを捧げることしかできない、残念ながら・・。無力感に苛まれてる。

「『Z』の次を『D』に!」

(ずぶ濡れのキタキツネ。全身で寒いと訴えてる。どうしてやることもできない・・)

 

※75年前、ヨーロッパは『』マークに襲われてた。75年後、Z』マークを付けた戦車がウクライナを席巻してる。悍ましいのはZ』は、民族浄化をめざした『』からロシア国民を守るための作戦だという。呼び名も侵攻・戦争じゃなく「特殊軍事作戦」だと強弁する。

 

(轟音を立ててながれる雪解川。幸い、洪水にはならなかった)

 

※当初ナチスが展開した論理と殆ど同じだ。だが、誰が、どう考えても、これは「侵攻」、プーチンが仕掛けた「戦争」だ。ところが、プーチンはそう考えてはないらしい。「ロシアはNATOに攻撃されて崩壊する」というのが、プーチンの世界観だと。

 

(牧場に降り積もってた雪は、大雨で川となってながれ出す)

 

名探偵コナンは「真実は人間の数だけあるが真実はひとつだ」と言った。30年ほど前、シンちゃんとオイラが新宿3丁目の飲み屋で夜明けまで盛り上がった一節だが、停戦交渉のロシア側団長メジンスキーは「事実は解釈による。幾つもある」と明言する。

 

(ウチの土手にも3兄弟が肩を寄せ合って、開花した。ウクライナ国民を想像する)

 

※つまり「小さな事実があろうとも、勝てば官軍が事実」という訳だ。厄介なのは、この学者の説がプーチンを虜にしてることだ。だから団長にした。国際報道は言う。「ロシアが侵攻した事実は、NATOから仕掛けられたとのプーチンの真実になっちゃう!」

 

 

※先週末、阿寒は暴風雪警報から一転、暴風雨警報となった。50mm近い大雨で50㎝ほど積もってた雪が一気に解け、満を持して福寿草が花を広げた。ウレシイことに蕗の薹も目覚めてくれた。太陽が力強い光を振りかけてくれる。

 

 

※♪ABCの唄♪は、『Z』まで行ったら『A』に戻って繰り返すのがルールだ。だがプーチンの世界観にルールはないっ!それなら、ウクライナ国民と大統領にエールを送るために『』まで行ったら、次は『』からを繰り返したい。「Democracy」の「D」だ。

ABCはなくなるけど、冷徹、残虐、凶暴、極道プーチンは・・・ちぇ、ロシア語にABCはないかぁ。もっとも、ヤッコサンは意にも介さないだろうなぁ・・・悔しいっ!

 

(右側に何とか花を咲かせたい開花心待ち集団もいる。まるでウクライナだ)