【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「『アレ』っ?」

※カーテンを開けたら、「あれっ、雪だ!」った。ほんの2~3cmの積雪だが予報では晴れだったので「あれっ?」っとなったわけだ。同じ「あれ」でもカタカナの「アレ」は、違う。カタカナの「アレ」は、数日前に発表されたユーキャンの流行語大賞だ。

 


※ノミネートされてたのは知ってたが、まさか大賞になるとは思わなかった。自分にとってはまさに、「アレッ?」なのである。まぁ、たかが流行語で目鯨を立てることもないのだが、「生成AI」や「増税メガネ」などが上位に来るんじゃ?と予想してた。

 

 

※審査員のひとり、「やくみつる」氏は語る。「今年はコロナ禍の閉塞感から解放されたせいか、スポーツ関連の言葉が多かったようです」。つまり、流行語は世相を反映してるということになる。だとすれば、「地球沸騰化」は世相を反映してないのか?

 

 

※「OSO18/アーバンベア」は、世相を反映していないのか?世界では、独裁者・独裁政権による理不尽な虐殺、異常気象による史上最大の被害、さらには食糧難による飢餓などで苦しむ人々が増え続けてる。たかが流行語大賞、されど流行語大賞だ。

 

 

※「アレ」が大賞でいいのか?泰平の逸民、日本人の民度が問われてるような気がしてならない。「思考停止」の赤信号が脳血管の全域を塞いでなければいいんだが・・・。

「The・Cat’s」

 

 

※愛猫クルルが膀胱炎で通院してた最中、「ニューズウィーク」が届いた。『ニャーズウィーク 猫特集」。サブタイトルには「ホントの猫の気持」とある。「スゴイっ!クルルがシンクロニシティを引き起こした」。クーちゃんを横に、貪り読んだ。

 

(撮影のためにテーブル下で起こされたクルルは、機嫌があまりよくない)

 

※記事内容は、ヤマネコからイエネコに進化した歴史や、遺伝子変化、さらには鳴き声や、尻尾から分かる猫の心理など、科学的な観察、分析に基づいてる。猫好きにとってはタマラナイ。クルルの実態に照らし合わせて、いちいち頷ける構成になっている。

 

(動物番組を真剣に見つめるクルル、記事にある通り環境の変化には敏感だ)

 

※尿潜血反応が収まりつつあったのも相まって、至福の「Readingtime」となった。ことに猫に奉げられた文学の項は良かった。芥川賞作家保坂和志は、「猫を大事に大事に飼っている人はみんな猫には神様がついていると言う」(短編ハレルヤ)とまで書いた。

 

(ネコは1万年前に人間との共存を選んだ。1万年後にはキツネやリスとの共存が可能かも)

 

※ジョナサン・ロスセントルイスワシントン大学進化生物学教授)は、イエネコの先祖がアフリカヤマネコ(シリアヤマネコ)であることを明かしながら、最後に結んだ。「昔から言うではないか、イヌは飼い主に仕え、ネコは飼い主を従える」・・・その通りだ!

 

 

「先祖返り」

※金沢を中心に岐阜、北陸地方を旅行してきた友人がお土産をくれた。「辣韭の漬物。フツーの辣韭よりも大分小さい」という。説明によると、普通の辣韭を土に埋めたまま冬を越させると翌年、分結。『先祖返り』して小さくなる。「それを漬けた逸品」。

 

(味はフツーの辣韭酢漬けと変わらなかった。でも上品だ)

 

※「先祖返り」・・・そういえばウチでも放って置いたパンジーが、2~3年後に菫になったり、カサブランカが色変わりになったり・・そんなことが何回もあった。トト婆は、「先祖返りするんだよ、放って置くと。手入れしなきゃダメっ」と。

 

(霜の中、根性で咲いたダリア。「先祖返り」かも。撮影は実は10.27日)

 

※調べると「先祖返り」とは『何代も前の先祖が持ってた遺伝上の形質が、突然その子孫に現れること』。また『一度は廃れた技術や思想が再び取り上げられること』。最近は『ITのデータ更新時、古いデータに置き換えられてしまう』のにも使われるという。

 

(皮肉なことに、葉が落ちてるせいで夏場より日の差す時間が早くなる。枝に霜が降りている)

 

※では、「先祖返り」は人間にもあるのか?あるある、自分には両脇腹に「復乳」の痕跡らしき大きな黒子がついてる。保健室の教師に質問したら、「そうかもしれないわねぇ・・でも素敵じゃない、何千年代前の先祖の血を受け継いでるんだから」。

 

(西側の山の朝焼け。夕焼けじゃない)

 

※脳内の「先祖返り」はないんだろうか?進化論者「R.ドーキンス」は、「利己的な遺伝子」の中で『好戦的遺伝子はやがて少量になる』とした。が、仮説は間違ってないか?最近の独裁者達を見る限り、好戦的遺伝子は「先祖返り」してるとしか思えない。

 

 

「人間?バカな生きもんだよねぇ!」

※『「シロ~っ、シロ~!」。あ、オイラを呼んでるなぁ。おやつタイムかも知れない。行ってみよう。お、やっぱりおやつタイム、でも、おやつ係の外にもう一人いるなぁ。あらら、隣のジイチャンだ。じゃぁ大丈夫、彼奴は何時も手は出さないから・・。

 

(葉が落ちて、裏山の稜線がよく見えるようになった。窓から野生のシロたちの活発な動きも見える)

 

※それにしても、ありがたい。今年は大好物のクルミやドングリが極端に少ないっ!冬はどうなることかとシンパイしてたけど、毎日おやつを貰えるなんて・・・。この分だと、極寒の冬もご飯貰えそうだ。冬眠しないオイラ一家にとっちゃ、神様みたいだ。

 

(名前を呼ぶとすぐにやって来る人懐こいシロ)

 

※えっ、一家の数と性格は?ってか。まぁ、お近づきになれてるのは4人。性格的にはオイラ同様、好奇心旺盛で人懐っこい「ガガ」の外、我が道を行く「エリ」や、警戒心の強い「アン」。でも、それぞれ仲は良いよ。縄張り意識は強いけどね。

 

※オイラ達は昔からここに住んでたわけじゃない。先祖が、十勝辺りから移住してきたらしい。そしてここで定住を始めたんだ。最初はキタキツネなんかの先住民と縄張り争いがあったらしいけど、今は、棲み分け、ってのかなぁ、何とか生活できてるよ!

 

(遅出のボリボリの株だらけだが、エリちゃんたちは食べないらしい)

 

※傍に、おやつやご飯を提供してくれるグループもあるしなぁ。こういうのを、「共存・共生」って言うんだろうねぇ。それに比べりゃどうだい、人間って代物は。ウクライナって国の縄張りを一方的に攻めてるプーチンて奴がいるそうだ!

 

(手渡しでピーナツをもらう。なんともご馳走様)

※ガザって所でも、テロの100倍返しの虐殺をやってるそうだ。なんでもパレスチナって自治区域を、この世から抹殺すると息巻いてるらしい。ネタニヤフって奴だ。あな恐ろしや、恐ロシヤ!地球で一番怖いのは、やっぱり人間ちゅう生きもんだな。

 

(夜が迫るとエゾリスたちは山に帰る。家どこにあるんだろう?)

 

※いずれにせよ、オイラ達は縄張り争いはともかく、殺し合いはしない。極寒の中でもさ。生きもんの頂点に立ったとカン違いしてる人間共よ、キミらは本当に下等な生きもんだね!ま、食べ物をくれるのはありがたいけどね。本当に最悪よ、キミらは・・

                   ★

HBC「札幌初雪クイズ」の結果が出ました。正解は11月11日午前1時00分。何とピッタリ賞が2名も出ました。前後10分違いには20人も入ったそうです。A0153さん、残念ながら外れてしまいました。自分も大外れ。過去の初雪平均は11月1日だそうです。因みに道北ではそのまま降り続き、60cm以上のドカ雪だそうです。

「町は、3週間燃え続けてる」

※最近、世界中で山火事が勃発してる。だが、標題は紅葉の話だ。「北海道はでっかいどお」。九州、四国。中国地方を合わせたほどの面積がある。当然、東西南北、さらには標高差でも、紅葉状況はまったく違う。

 

(行政センター前庭の紅葉。2週間ほど前に撮影)

※道北では遥か以前に終了した紅葉も、道南じゃ尚早と言うことになる。じゃぁ道東ではどうか?地方局の天気予報のぶる下がりでは2週間ほど前から、「最前線紅葉情報」を放映してた。振り返ってみると、道東はその時分から「見頃」となってた。

 

(我が家の庭の紅葉。2日前に撮影。この日が見頃だ)

 

※阿寒でも「見頃」は、確かにその頃からだった。今年は羆騒動に惑わされて、あまり上を見上げる余裕がなかったが、「見頃」は今でも続いてる。冬将軍も単発的に偵察隊を派遣し、雌阿寒岳や中山峠を冠雪させたが、本体は未だ到着してない。

 

(こちらも我が家の庭の紅葉。2日前に撮影)

 

※久しぶりの長~い紅葉だ。町のあちらこちらで紅葉が燃える風景は山火事と違って、癒しをもたらしてくれる。だが、色彩心理学によると「赤」は「興奮」「情熱」「強さ」などの感情を刺激する色だ。なぜ自然の「紅葉」は、癒しを与えてくれるのか?

 

(2週間ほど前に撮影。すでに「見頃」を過ぎている)

 

ウクライナやガザでも【町は長期間燃え続けてる】。だがこちらは恐怖と不安の火の粉を撒き散らすばかりだ。【紅葉】と【山火事】と【戦火】。同じように【燃え続けてる】んだけど、【山火事】と【戦火】に効く即効消火剤はないんだろうか? あぁ。

 

                   ★

※愛猫クルルがガザの戦火に巻き込まれる如く、体調を崩した。診断では特発性膀胱炎。以前にも罹った病だ。原因不明。通院。動物病院がないので早朝6:00の予約と、治療本番のため2往復。片道35km。1日の走行距離140km。彼は我が一族の家族なので、一族が協力してくれてる。感謝。く~ちゃん、早く治ってっ!

 

「【遊ぶ門には福来る】」

※「全米遊び研究所」精神科医のスチュアート・ブラウンは言う。「”睡眠不足”と”遊び不足”の間には生物学的な相似があると言って差し支えないだろう」・・・遊びに対する欲求は、食事や睡眠、セックスと同じくらい根元的なものらしい。(NW10/3日号より)

 

(クルルはすでにオトナだが、この子に睡眠不足は決してない)

 

※「遊びは様々な生物でも観察され、犬やハムスター、サルや爬虫類、タコに魚、果てはクマバチやクモを対象にした研究からも多くの知見が得られている。遊びは動物にも人間にも満足と快楽をもたらす」(同誌”仕事とメンタルを大人の遊びが救う”より)

 

※子猫はきょうだいで取っ組み合い、転げまわる。子犬は人が投げたボールを嬉しそうに撮ってくる。人間だって「遊びは子供の仕事」と言われるぐらい遊びが好きだ。だがウクライナやガザなどからは、嬌声の代わりに悲痛な叫びが聞こえてくるばかり・・・

 

(遊び上手だが、興味の湧かない遊び相手もある。鳥類は大好き、ネズミは興味なし)

 

※遊びが発達途上の脳に深く関係することは、ヒトを含む動物実験で実証されてるようだ。結論から言えば「遊びを失った子供達は社会性をも失う。その子供たちがそのまま成長すれば、社会性や創造力、協調性の希薄な大人が社会の担うことになる」

 

(鹿除けネットをようやくセットできた。いやいやながらではなく遊びの気分でやったら意外と楽しかった)

※コロナ禍以来各地で勃発する戦争や紛争、分断など、憎悪の嵐が世界を包囲してる。だからこそ「遊び」が大切なんじゃないか?勤勉な日本人は「遊び人」を嫌うが、遊び心が新しい価値やテクノロジーを創造することもある。「遊ぶ門には福来る」だ。

「冬将軍の足音、迫るっ!」

※軍靴の迫る音がハッキリ聞こえてきた。落ち葉が急増、すでに裸木になった樹も。ミヤマカケスは小分隊でオンコ(イチイ)の陰を動き回り、アカゲラも夏場より遥かに接近。すぐ近所で冬眠前の子連れ羆が、釣り人を襲った生々しいニュースも届く。

 

(威張るミヤマカケス)


※晩生のボリボリ(ナラタケ)は子孫を残すために今年最後のエネルギーを絞り、北海道の屋根、大雪山系や石北峠、札幌の中山峠などは初冠雪した。冬将軍の包囲網はどんどん狭まってるのに、タイヤ交換と雪囲いは未だだ。焦りはあるのに気力がない!

 

クマゲラが訪問した同じ木に、アカゲラもやってきた)

 

※わずか10日間の入院なのに、これほど気力、体力が落ちるとは想像だにしなかった。これがいわゆる加齢と言うヤツかっ?

地球由来の冬将軍が迫る中で、ウクライナはすでに18ヵ月、ガザでもすでに半月、「人間由来の冬将軍」が暴れまくってる。

 

(ボリボリの株。こんな株が庭に少なくとも50はある。山の恵みだ。神に感謝)

 

プーチン、ネタニヤフ、という「2人の人間由来冬将軍」。専門家達は、事ここに至った経緯、裏事情を事細かく分析、解析、説明するが、それはともかく、【絶対悪】という言葉がある。【人的絶対悪度ランキング】では、2人ともトップクラスだろう。

                  ★

※この氷河期を国際社会は乗り越えられるのか、それとも屈するのか?「迫りくる地球由来の冬将軍」を肌身で感じながら、何人かの「人的冬将軍」による超寒波を心配してる。心配しかできないのがもどかしいっ!