【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 野良仕事の制服!

背広が、一応ビジネスマンの制服であるとすれば、野良着は野良仕事のための制服である。だが、このふたつの制服には大きな違いがある。
背広はやはりパリッとしていて清潔なものがよい。が、野良着はできるだけ汗と土の香が染み込んだ古いものがいい。なぜかって?
実態はともあれ、「わいは、シロウトとちゃうで、ナメタラあかんぜよ!」てなことを訴えることができるからだ。

写真は、野良仕事時いつも着込む「野良作業セット」である。オーバーオールの野良着は、義弟のお下がりだ。本人はこれを、「野良仕事ファッション」と呼んで気に入ってる。
こだわりはある。野良着は前述したとおりだが、帽子は釧路の飲み屋で、あるオバサンに貰ったものだ。年季が入ってる。帽子はこれでなくちゃいけない。
長靴は山菜取りなどに必ず履く、泥に強い底厚ブーツ。モチロン汗を拭くタオルもつき物だ。
そして極め付きは軍手代わりの皮の手袋。これをはめることで、モチベーションがグンとアップする。ドライバーがドライビンググローブを嵌めると、レーサー気分になるようなものだ。

「衣食住」という言葉がある。これが、“生きる”前提の言葉だとすれば、並べ順が違う!とかねてから思ってた。
生きるためのプライオリティからすれば、「食住衣」が並び順であって然るべきだ。
だが、“野良仕事の制服”を着てから、“衣力”の威力をはっきり知った。人は着るものによって行動が大きく変わる!脳がそう動くのだと思う。「衣」がイチバン最初にあってもいいのかもしれない。
ジャケットなどを着せられたペット達にも、その法則は当てはまるに違いない!妙に行儀よくなり、気取るのだ。これはあまりよくないことかも知れない・・。
ところで話は違うが、今回の写真、案山子みたいでチョッと面白くない?