【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 エロチックVSセクシー!

冷たい雨である。冬籠りの使者がいよいよ将軍様のメッセージを持ってきたようだ。束の間の秋は、短い夏を思い出すに限る!恰好の材料があった。「ユリ」である。
今年の夏はモーレツに暑かった。それを象徴するのがユリの一族だ。

カサブランカは、今年も暑苦しく咲き誇った。何だかこの花には妖艶なまでのエロチシズムを感じて仕方ない。古い話で申し訳ないが、まるで肉体派女優ブリジッド・バルドーのようなにおいがムンムンするのである。ミヤマカラスアゲハが気が狂ったように群がるのもムリはない!
一方、そのお隣にあるコオニユリには、キアゲハが接近した。コチラはカサブランカのような、肉食系の香りはしない。どこか、セクシー、女優で言えばマリリン・モンローのような雰囲気がある。
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エロチックとセクシーがどう違うのか?と聞かれると困る。かつて読売巨人軍長島監督が「ヒーローとスターの違い」について語った名言がある。
「ま、スターはスターなんですよね、原君や掛布君みたいに。でも、ヒーローは違うんですよ!」(チョッと間があって)「ヒーローは・・・ヒーローなんですよ!」。講演会場は一瞬だけど、全員納得した・・・。
やっぱり束の間の秋は、夏の想い出に浸るに限る。そういえば今年は、オードリー・ヘップバーンみたいなコケティッシュな花を見かけなかったなぁ。