【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 首都圏豪雪!

▼「2012年2月コンサート ・日時:2月28日午後2時 ・入場料:お一人様¥1000 ・限定10カップルお二人様¥1800 1ドリンク付き午後3時まで」・・・いまや、人は数字がない世界では暮らしていけない。自然現象でさえ、数字で分析される。
▼この24日未明、東京では4cmの雪が降った。気温は氷点下。車のスリップ事故や転倒者が2201件(25日0時時点)を数え、832人が怪我をした。新聞の見出しには、「首都圏大雪!」の大見出しが踊った。

▼これが大雪に当たるかどうかは分からない。同日朝、阿寒では40cmの積雪があったし、道央の岩見沢では平年の2倍、2mの豪雪に悲鳴を挙げている。雪の深さから言えば当然、首都圏は小雪である。ただ、被害の深刻さをみれば、首都圏では4cmでも豪雪と言えるのかもしれない。
▼数字は物事のルールの基盤となる。だが、数字自体が意味を持っているわけではない。「もう7時」なのか「まだ7時」なのか。数字に意味をつけるのは人間だ。
▼備えや心構えがなければ、積雪4cmだって豪雪だろうし、それが日常であれば積雪50cmも当たり前の範囲に入る。
▼数字は減りもしなけりゃ、増えもしない。肝心なのは、いつも数字の意味することを脳に記憶させておくことだろう。
(※写真は23日朝、40cmの除雪を終えた旧雄別線跡道路 奥には噴煙を吐く雌阿寒岳が横たわっている 神秘的、まさにカムイ=神だ)