【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

♪どこかでは〜る〜が♪

▼3月は小学校唱歌の季節である。「早春賦」や「春の小川」など好きな曲だらけだ。阿寒はそれらの唱歌が描き出す季節のど真ん中にいる。♪春〜は名のみの 風の寒さや〜♪だけれど、♪どこかで春がうまれ〜てる〜♪のである。

(見えにくいが、道路脇の山の斜面にチョコンと。ここは夏には蕗原になる。雪が深くて接近できなかった)
▼で、生まれたての春を探しに出かけた。今年の初散歩である。誰もが同じ感情になるんだろうか、何人もの高齢者が道を歩いてる。春休みの小学生たちも家の中からワラワラと湧いて出てきてた。
▼残雪が多くて目当ての物はなかなか見つからなかったが、30分後……雪の陰からチラッと覗く顔をみつけた。あった!あった!生まれたてのフキノトウが出てた。

(まだまだ幼児だ。これから逞しく大きくなる。頭部が黄緑色に開いて来るとフキ味噌用の収穫期)
▼ともかく、今は春の訪れを告げるモノは何でもウレシイ!ほのかに苦くて野の香りのするフキ味噌を思い出すとフキ味噌用の唾がでてくる。やぁ、また忘れずに顔を出してくれたね。今年もよろしく。

(首が短い。肩の中に埋んでるみたいだ。もしかしたら去年の秋にはすでに準備完了、休眠してたのかも…)
▼もう暫くの辛抱だ。すぐに山菜の季節がやってくる。長い冬を乗り越えたご褒美の季節。また今年も手足が伸びる季節がやって来る…。