【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

季語解釈!

※俳句に「山笑ふ」という季語がある。歳時記の解説には「草木の芽吹き始めた淡い色合いの春の山の形容。『春山淡冶(たんや)にして笑うが如く』からきた」とある。つまり春の季語なんである。

(本州じゃ藤はもう遅いだろうが、こちらではようやく藤が遅い芽を出しスクスクと育ち始めた)
※だが北国生まれのせいだろうか、自分的にはこの季語は春よりむしろ初夏のイメージのほうが強い。だから、「笑ふ山からくすくすと笑ひ声」(古木はるか)の「くすくす笑ふ」のは、淡い色合いの山でなく5〜6歳ぐらいの若芽=初夏とイメージしてしまう。

タイツリソウは初夏の花。だが金曜日は2℃。車のボンネット、フロントガラスに霜が降りた)
※ことほど左様に季語にも人それぞれの解釈がある!ことに北海道と本州の歳時は大きく違う。その季語解釈をどうするのか?う〜む、なかなか悩める命題だ…。ふと満開の水仙が目に入った。今は桜も散って初夏なのに、水仙は春の季語!のはずである。

(いやはやスマイルマークの団体みたいだ!「水仙笑ふ」なら季節はいつだ?)
※この季語はどうしたらいい?思わず歳時記で調べてみたら、なんと……「水仙は冬の季語」だった。ゲッ、ゲッ、ゲッ、何たることか!この水仙の句は詠めない!ま、憲法解釈の深〜い悩みとは比較にならないが、季語解釈でも悩みは生じるのである。