【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「残り物には福がある」

※先週土曜夜、普段はあまり観てないNHK番組、「ぶらタモリ」を真剣に観てた。というのも今回のぶら散歩地は、北海道「富良野・美瑛」。偶然にも前日、前々日と、ブロ友の「solachiさん宅」訪問、さらに温泉へと小旅行した空知地域が舞台だったからだ。

 

f:id:numapy:20181119105250j:plain

(雪をかぶり始めた十勝岳。麓の「白金温泉」の泉質はこれまでで初体験だった)

※番組がロケしたのは夏場。自分が旅したのは、冬の入り口と季節の違いはあったが、行ってきたばかりの地域を番組で追体験するというのは、フシギな感じだった。

※番組は➀富良野、美瑛は残りモノだった?➁美瑛の畑はなぜパッチワーク?➂富良野の悲劇とラベンダーの意外な関係とは!➃新名所、青い池の部で構成されてた。

f:id:numapy:20181119105022j:plain

(多数の観光客が訪れる青い池。この観光地も、砂防ダムで残された「福」だという) 

富良野上富良野地区(空知地方)への入植は、比較的遅く明治の後半から大正にかけて行われたようだ。つまり北海道開拓の残り物とされているようだ。入植が遅れたのは、やはり内陸部の原生林が開発を阻んでたからのようである。もうひとつ活火山十勝岳の噴火活動にも原因があった。

※が、この過酷な開拓の歴史を番組では「残り物には福がある」と捉える。厳しい自然条件を神が残してくれた「贈り物」とポジティブにとらえる。今が豊かに、全国区になったからである。日本の食卓になり、世界の観光地「FURANO」なったからである。

※その捉え方が、前日に通過したり、過ごしたりした場所のゆえに実にリアルだった。開拓の歴史、さらには「北の国から」「ポッポや」などが目の前に浮かんだのである。

f:id:numapy:20181119105209j:plain

※2日間の全走行距離570km。道民は「近いべさっ」という。確かに大した距離じゃないかもしれない。が、番組を含めて3日間で走った距離は120年という時間距離だった。

※さて、120年後、我々は子孫に「残り物には福がある」と言われるものを残せるだろうか?トランプは?シンゾーは?プーチンは?子孫とは、日本人だけじゃなく未来の人類のことである。残せるのが負の遺産ばかりだとしたら、現代人は罪が深すぎるっ!