※アルツハイマー型認知症(30年前は痴呆症と言ってた)が近い将来30万人に達すると聞いて、戦々恐々とした記憶がある。が、最新予想では25年に約700万人、高齢者の5人に1人がなると。原因は十分に解明されてないし、根本的な治療法も見つかってない。
※近年分かってきたのは、脳に特殊なタンパク質(アミロイドβ)が蓄積。脳の神経細胞が萎縮し、そのため徐々にもの忘れが酷くなったり、時間や場所が分からなくなったり、暴言や暴行、気分の落ち込み、不安増幅などの行動心理症状が発現することなどだ。
(150430撮影。これは長期記憶か、短期記憶か?いずれにせよ記憶にはあるからまだ大丈夫かな)
※が、動物全体に及ぶこの大敵の原因追及に新たな光が投じられた。「アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する可能性がある」という論文が、それだ。脳科学分野の学術誌「Brain」に10月18日付で掲載された(NW誌電子版11/06)。
※論文を書いたのは、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コーク(UCC)研究チーム。アルツハイマー病の患者から採取した糞便を健康なラットに移植し、最初の移植から10日後以降に健康診断や記憶テストを行ったところ、アルツハイマー病患者の腸内細菌を移植したラットには、長期空間記憶の障害や新規認識記憶が著しく低下。
(これも同日撮影。雪山を登って撮影した記憶がある。大丈夫だ)
※認知症と思われる様々な症状が認められたという。さらに、重症患者の腸内細菌を移植されたラットほど記憶障害が重度だったことも報告された。「世界初!驚くべき発見」(サイエンスジャーナリスト茜 灯里)。「エッ、ホントっ?アルツは感染るんだっ!!」
(160930撮影。家族になりたてのジョディ。名前が何時からクルルになったのか記憶がない。ヤバイ!)
※この発見が、今後どういうカタチでアルツハイマーという現代の病に寄与していくのかは分からない。が、少なくとも現在認知症患者を抱える家族にとっては、原因の可能性の一つが指し示されただけでも大きな光だろう。そして物忘れに悩む自分にも・・・