【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

【日本全員、覚醒の時!】


台風24号によって、色づいたヤマザクラの葉が道路に。やれやれもう冬だ)

※「3:08」「3:15」「2:55」「3:15」「3:10」「3:10」…これは列車の時刻表じゃない。ワタクシの9月25日〜10月1日(不在だった27日を除く)一週間の「覚醒時間」である。
※何が「覚醒」させるのか?犯人は愛猫「クルル」。朝食ねだりで起こしに来る。鳴き声だけなら知らぬ存ぜぬを決め込むが、何しろ手を噛んだり、顔を引っ掻いたりする。タマラン!



(お気楽だけど、これはこれで悩んでる。でもお蔭様でPTSDが回復したみたい)

※で、餌だけあげて記録を付けてすぐに寝るんだが、最近あまりの正確さに気づいてビックリした。誰がこの時間にセットしたのか分らないが、「体内時計」のなせる業らしい。
※試しに、3か月ほどの記録を開くとあまりバラツキはない。平均すれば「3:07」強。正確そのものだ。猫は夜行性とは言え人間も動物。「体内時計」も同じシステムなのかもしれぬ。
※唐突に話題になり始めた「サマータイム」は、人間の「体内時計」を虐待するシステムじゃないか?しかも、オリンピックのマラソンスタート時間に合わせたものだという。


(阿寒湖遊覧船。船体にアイヌ模様が描かれてる!いいなぁ)
※やれやれ、いかにも「シンキロー」辺りが考えそうなこったっ!人間の生命のシクミを考えればわずか2週間の五輪に合わせるか、人類500万年のDNAに合わせるか?答えは明らかだ。




(台風前だったので、やはりインバウンドの客が多い)

※それにしてもこの1週間はバタバタしてた。阿寒湖1泊2日の一族会、病院、クルマ整備、難病連イベント、安保法制訴訟傍聴、挙句の果てに台風迎撃準備…まぁこういう週もあるさ。
※ウレシイこともあった。沖縄知事選で前知事翁長氏の遺志を引き継いだ玉城デニー氏が勝利したこと。沖縄県民は、日本社会そのものに「喝」と「覚醒」を与えたんじゃないかっ?


(前日昼食に【レイクロブスター】「外来種ウチダザリガニ」を食べた。絶品だった)


台風24号は釧路をアッという間に駆け抜けた。被災された地域には申し訳ないが、あまりも短時間で、身構えてた身には呆気ないほどだった。だが、21号と今回、それに胆振東部地震によるブラックアウトが、道民、さらには日本人全体の日常生活に「覚醒」を与えたのは確実だ!

 「安心社会」Vs「信頼社会」

※地元局「HBC」で恒例の【札幌初雪クイズ】がいよいよ始まった。札幌の初雪は何時か、日にちと時刻を当てようというものだ。締め切りは9月30日。正解者には旅行券など賞品がでる。
※因みに去年は10月23日8:20。直近10年の平均は11月2日。時間は午前中が多いようだ。参考までに阿寒は9月20日、霜注意報だった。あなたはこんなバカバカしいクイズに興味ある?


(見上げれば、初冬の風と青空が七竈を冬の準備に急がせている)

※本州が秋の入り口に立つ頃、当地は冬の準備に忙しい。植物も冬に向けて準備に身構える。除草された雑草は芽を伸ばさぬよう、ドングリや鬼胡桃の実は土に潜ろうと精を出す。
※そんな一夜、道新の『異聞 風聞』でハッとする記事を読んだ。今年5月に亡くなった山岸俊男北大名誉教授が示した、現代日本社会の「病理」を解き明かすキーワードだ。


(夏の間、町の通りを彩ったサルビアマリーゴールドも最後の踏ん張り)

※道新編集委員辻岡はそのキーワードを「安心社会」と「信頼社会」と紹介する。『安心社会』は昔の農村のようなコミュニティ。構成員は「身内」。それ以外と係ってはならない。
※一方「信頼社会」は米国のように開放的で外部との交流が盛んな社会だという。さて、永田ムラを中心に企業、スポーツ界、など様々な組織や日本社会は一体どちらなのか?
※「(総裁選に)出たら、処遇はできないよ。私を応援してくれる他の派閥に示しがつかない」安倍首相は5月18日の夜、岸田文雄政調会長と会談し、こう通告したと言う。(7月26日、読売新聞)。

(道端にさいてた。何の花?オイランソウのような気もするんだけど…)

※まるで会長の意のままに勝者が決まるボクシング連盟や体操連盟、と同じ「身内社会」じゃないか。「身内」を人事権と権力を駆使して絞り上げる。「村八分」を匂わせる・・。
※「構成員」は忠実を担保に長期政権に「安心社会」の一員として護ってもらう…。やれやれ、ドングリでさえ自らの道は自ら決めるのに…これからもっとも長〜い日本の冬が始まりそうだ。

 【ホットハウス・アース】

「原子炉が臨界点に達しました」という言葉をよく聞く。「核分裂が始動」みたいな言葉と思っていい。要するに核分裂が持続的に開始し始める境目のことで「原子炉運転開始」のことだ

(オンコにだって臨界点はある。条件が整えば結実を始める)

※一般的には「ギリギリとなる 、極限に達する 、行くところまで行く」など、チョッと危うい言葉だ。英語じゃ「ティッピング・ポイント」とか「クリティカル・ポイント」と言う。

※例えば、伸びきったパンツのゴムが、ある限界を堺に突然、パツンと切れてしまう“点”のようなものだ。そう考えると世の中、ティッピング・ポイントがゴロゴロ転がってる。


(先のブラックアウトに懲りてソーラーラジオライトを購入。スマホ手回し充電ものOKスグレ物)

※先日の胆振東部地震もそうだし、危惧されてる南海トラフ地震も同じだ。溜まりに溜まった歪が耐えきれなくなって、断層を跳ね上げる!ダイナマイトも発火点になれば爆発する…・

※では、地球にティッピング・ポイントは当て嵌まらないのか?近年、「観測史上初」、「史上最悪レベル」などの世界中で起きてる異常気象。これはただの一過性の気象なのか?

(特集は20数ページに及び、連鎖するドミノ倒しの危険性を訴えている)

※NW9・18号は「ホットハウス・アース(温室化した地球)」(ホワイトハウスじゃない!ホットハウスだ!)特集を組んだ。温暖化のティッピング・ポイントを超えるとどんな対策を施しても歯止めが気かなくなるというものだ。

※米国科学アカデミー紀要(PNAS)が発表したこの論文、協定の排出基準を守っても温暖化が進行し、多くの土地が居住不能になると言う。なのにトランプはパリ協定からも離脱した。

(それにしても植物はしたたかだ。彼らは死滅しない。時をやり過ごすだけだ)

※ティッピング・ポイントを知らないバカが、権力を握ると、人類の破滅を導きかねない。日本でも刑事告発さえされてるトップが再三にわたって権力を握ると、戦争へのティッピング・ポイントは市民が見過ごしかねないっ!腰を据えて、イマジネーションを働かせて考えなければ、「ホットハウス・ジャパン現象」がやってくるのは近いっ!

『未曽有』『想定外』の秋!


(ハマナスの実が色づいてきた秋でもある)
※10日ほど前、「今年の秋は?」と言うバラエティ番組があった。「スポーツの秋」「読書の秋」「食欲の秋」…さて、あなたの秋は?というわけだ。自分は「寒い秋」と答えた。

(山ウドの実。まるでスターマインだ)
※が、今同じ質問をされれば『未曽有・想定外の秋』、と答えるだろう。何しろこの1週間は酷かった。台風21号、胆振(いぶり)東部地震、ブラックアウト…まさに『未曽有』だ。
関空や札幌の台風被害が刻々と報じられる中、北海道が揺れた。厚真町震度7。阿寒でも震度4。土砂崩れ、犠牲者41人。さらに全道停電となる『未曽有』のブラックアウト。

胆振東部地震を報じる道新紙面)

(TV番組表に穴が開くのは3.11東日本大震災以来だ)
※牛乳や農作物は出荷できず、サンマも水揚げができない。コンビニやスーパーの食料、日常生活用品はカラッポ、スマホの充電に右往左往する人々、ガススタンドに並ぶ長蛇の列…。

※そりゃそうだ。何しろインフラの80%近くを我々は何らかのカタチで電気に依拠してきたわけだ。体験者になって改めて気づかされる。が、物凄く重要な二つのことにも気がついた!

(ウバユリも不気味な感じがする)

※【一極集中はアブナイっ!】【過去の経験は役に立たない!】の二点だ。東京一極集中もアブナイし、アベ一極集中もアブナイ!天変地異では、過去の経験が邪魔になることさえある。

自民党員の諸君、自民党国会議員の諸君、少なくともここまではイマジネーションを働かせていただきたい。アベ一極集中は、その先ブラックアウトの可能性が十分なんだからっ!

※そう言えば、かつて『未曽有』を“みぞゆう”と読んだ『未曽有』のバカ大臣がいた。が、最近の天変地異はまさに『みぞゆう』が“あたりまえ”になりつつある。なんと皮肉なことかっ!

外来種セイタカアワダチソウの群落。秋の菜の花畑だ)

胆振地方の余震(最近は余震と言わないらしい)は、まだまだ続いてる。熊本地震と同じだ。また、北電の供給電力はギリギリで計画停電も検討されてる。日常はいつ戻るのか?

★犠牲になられた遺族の方々に心からのお悔みを申し上げます。また不眠不休で停電復旧に尽力していただいた方々にも、感謝申し上げます。そしてご心配下さった数々の友人にも感謝!

★それと同時に、ラジオの音と小さな懐中電灯の光が不安を和らげてくれたことにも感謝!
停電中、星空の凄絶さには感動しました。縄文人たちはああいう星空を見てたんだろうなぁ。

 [タンチョウな日々]

※「田舎の暮らしは単調」という意味じゃない。ましてや「日本の空を覆う哀愁籠もる韻律の短調」という意味でもない。特別天然記念物「タンチョウ」との共生・共存と言う意味だ。

※実は、絶滅したとされてた「タンチョウ」を見つけたのは、阿寒町入植の開拓民「山崎貞次郎」さん。貞爺はことに厳冬だった1951年のこの冬、自分の畑に飛来した大きな鳥に魅せられた。


(8月なのに…と同居人は言うが、タンチョウは渡り鳥じゃない。留鳥だ。背景は中学校)

※「なんて品あるきれいな鳥だべ!」空腹そうにしてた数羽の大きな鳥たちに、自分たちの冬の食料でもあるトウモロコシの種を雪の上に蒔いてあげた。すると鳥たちが食べ始めた。

※ここから阿寒町のタンチョウ保護活動が始まった。餌のない冬場の“人工給餌”。小中学校の教育の一環として校庭に餌場が作られ、保護活動がTVニュースなどでも取り上げられた。

※保護活動は急速に全国区となり、各地からトウモロコシが届いたりもした。発見から77年、当初の絶滅危惧の38羽から、現在の調査によると1300羽ぐらいまで回復してるという。

(結構警戒心が強い個体だ。自分は♂じゃないかと見込んだ)

※直径1kmほどのテリトリーを持つタンチョウは、釧路湿原だけでは住宅難となった。写真は、釧路湿原から移住した夫婦だろう。草刈りをしたウチの目の前の空き地に舞い降りた。
※中学のグラウンドにはしょっちゅう来てるが、ここまで近づいてきたのは久々だ。草刈りの後には虫が労なく手に入るのを知っている。ウチから道路を挟んで約20m。静かに撮影した。


(どちらが♂か♀か「鶴の一声」と言われる大きな声で鳴いてみないとワカラナイ)

※これが真の共生、共存かはわからない。数が増えることによって、交通事故や農家の被害なども増えてきた。が、少なくとも乱獲、食肉してたりした時代の意識は変えられただろう。

※そう言った意味で「タンチョウな日々」は自分にとってはウレシイっ!不正、欺瞞、隠蔽、パワハラ…ダークで陰湿で暴力的な権力が空を覆う「短調」な社会より遥かに上等な日々だ。

★台風21号がモーレツな勢力を保ちつつ上陸、列島を縦断しそうだ。被害が心配だ。自分を含めて、皆さん、個人、個人厳重な警戒と、被害予防対策を。それにしてもやれやれ、ですね。

“複眼の死”

※車についた泥水の跳ね返りを洗ってたところ、ベンチレーターの導入口にトンボが貼り付いてた。図鑑で調べると、どうやらエゾトンボ科のカラカネトンボみたいだ。
※国道を走ってた時に吸い込んだんだろう、すでに死骸になってる。トンボは複眼なのに視野360°じゃないンかいな。そう言えば、赤トンボなんかは指で捕まえたことが何度もある。

※車のスピードに負けたのか?せめて写真だけでも撮って供養してやろうと草の上に置いたら、まるで生きてるみたいだ。複眼が哀しそうに光ってる。ゴメンね、カンベンしてね。


(もっと、長い間大空を自由に飛び回りたかったろうに・・・)

※そう言えば、在京時代、大ボスに「複眼思考の持ち主」と言われたことがあった。多方面から物事を考えられる奴、と解釈した自分は、最高にウレシカッタっ!が、後になってみると褒め言葉だったのか、それとも八方美人という皮肉だったのか…。

※ただ、褒め言葉だったにせよ、皮肉だったにせよ、勝ち馬に乗りたい一心で、アベシンゾーの動向、意向一点だけを見つめ続ける今の“大多数の自民党議員思考形態”よりはマシだろう。


(本州じゃまだ猛暑日が続くがコチラは秋だ。ハイマツのマツボックリが膨らんでる)

※彼らは言う。「“複眼思考”で考えて“国民”と“国”の行く末を見れば、現政権を変える必要があろうか?」答えさせてもらおう。「“国会”と“自分”の明日を見ればだろっ?」
※ようやく正式出馬表明したシンゾーだが、ヤッコサンの別荘じゃすでに勝利のカンパイ済みだそうだ。彼らの言う“複眼思考”とはその程度のことかっ!まさしく“複眼思考の死”だ。

高校野球、予選から決勝まで1500球余りを投げた雑草魂金農の吉田投手、2歳児を救っても謝礼も受けずに次の被災地に向かった、ボランティアの聖人尾畠さんの凄さに感動した今年の夏。
無駄に死んでしまったカラカネトンボが国民(市民)とダブってホンとうに哀しく、愛おしく思える・・・。

お疲れサマー!

※本州が熱波にうだってた盆明けの17日、北海道の屋根、大雪山系黒岳じゃなんと、初雪が降った!阿寒でも最高気温16℃。網走辺りじゃ10℃を割って、10月中旬並みの気温となった。


※その5日ほど前には猛暑日だった地域である。人間がどんなに威張っても天候にゃ勝てない。植物も同じだ。株価の乱高下のような気温のグラフを見せられる度に、疲労感が増す。まさに「お疲れサマー」だ。


(花は開いたが、葉っぱは茶色い穴が開いてボロボロ、お疲れサマー)

※だが、そんな疲労感を吹き飛ばす爽やかな一陣の風が吹いた。行方不明の2歳児「藤本理稀ちゃん」を発見したボランティアの尾畠春夫さん(78)の生き様である。
※65歳を期に鮮魚店を止め、災害普及などのボランティア活動に身を投じてきたという。今回はこれまでの経験から「子供は上に登る」と直感し、捜索30分で「理稀ちゃん」を発見した。
※救出した「理稀ちゃん」を母親にしっかり手渡しした後、感謝の粗品を受けることもなく軽自動車で大分へ戻っていった。その後、再び呉の復旧ボランティアに参加してるという。これを「神対応」じゃなくて何と言おうっ!


(秋風に身を委ねるコスモス。風の意のまま。まるでアベの意向になびく自民議員だ)



※今の日本にこんな人がいたのか?口先で生きてきた身には「人としての在り方」を痛感させられる出来事だった。尾畠さんのモットーは「朝は必ず来る」だそうだ。凄い信念である。聖人のようなこの生き方を心に深く刻みたい。

※それに比してなんと情けない生き様なんだろう。いや、自民総裁選の自民議員対応である。他の候補者を恫喝して無投票当選にした前回よりはマシだが、まるで将軍様に媚諂いひれ伏す「乞食対応」だ。現職に媚を売る輩達、ことに岸田よ、尾畠さんの潔さが実は政治なんじゃないかっ?


(手抜きのせいか先祖がえり、小粒化が増えてる。国民が手を抜くと国会議員もこうなる)

※保身ばかりで身を処してると、そのうち天罰が下るぞっ!来年の夏辺りには、市民が政治屋の肩を叩く「ご苦労サマー」・・・つまり、お払い箱の夏になるぞっ!