【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「特別天然記念物”タンチョウな生活”」

※一週間ボ~っとしてる。そんな生活に慣れちゃった。脳内をパルスの嵐が飛び交うこともなく、ただ、時間が過ぎてくのに身を任す。平穏だ。上空をタンチョウの編隊が飛んでる。”タンチョウな生活”の安らぎ・・。以前の”フクザツな生活”に戻れるかなぁ?

 

(240201撮影)

(上下2枚は140115撮影)

※もしかしたら、【ウクライナパレスチナ能登半島地震・極寒】鬱かもしれない。やれやれ。暫くは、特別天然記念物”タンチョウな生活”に浸っていることにしよう。

「御神渡り」

※-20度前後の朝が続く。ついに平年並みの極寒がきた。ただ、平年より寒い。理由はある。●愛猫の潜血反応がなかなか消えない。●能登半島の人々の暮らしが胸に刺さる●ウクライナ、ガザには心が切り裂かれる。結果、何もかも面倒でやる気が起きない。

 

写真の説明はありません。

(阿寒湖。後ろの山は雄阿寒岳

 

※こういうのを「共感鬱」ならぬ「極寒鬱」と言うんだろうか。というワケで去年あっちゃんが送ってくれた阿寒湖の「御神渡り(おみわたり)の写真をシェアすることに。

 

※氷が押し合いへし合いするうちに、薄い箇所が割れていく神秘現象だが、確かに神様が歩いて渡ったみたいだ。先人たちはそう信じたことだろう。それにしても寒いっ!

 

「今年は”シメ”から始まったみたい」

※何てぇ暗い年明けだ。個人としては元旦の朝から1時間半程の雪掻き。(流石に元旦の朝から業者に頼むわけにはいかない)。夕方には平穏だった能登の元旦を、地震が切り裂いた。さらに、2日の夕方にはJAL514便と海保機の衝突事故が、お屠蘇気分を吹っ飛ばした。

 

(衝突事故痕。窓に羽毛が張り付いてる。衝撃は如何なるのものだっただろう?)

 

※今年及び近い将来のさわりを垣間見たような年明けだった。数千年に一度と言われる能登半島地震が切り裂いた大地の惨状。未だに全容は明らかになってないが、少しづつ被害が明らかになってきた。地域の全てを崩壊させた過酷な災害に目を覆いたくなる。

 

(実は20代前半、和倉温泉のホテルに勤めてた事もあって能登には特別な思いがある。また、飛行機事故ではシカゴ空港で「衝撃防御姿勢」を摂らされて、「自分ももうこれまでか」と思った恐怖の記憶が蘇ってくる)

 

(事故で済むのか、済まないのか?羽田事故と絡めて考えちまう)

※心が痛む事故は5日の我が家でも。小鳥の窓への衝突事故が。今回は「シマエナガ」じゃなく、スズメ目アトリ科渡り鳥”シメ”みたいだ。すでに眼を瞑ってる。脱糞もしてる「今度は駄目か?」。友人はつっけんどんに言う。「ダメなものはダメさ」。

 

(小鳥の生命は、ウクライナ戦争やガザの進行における人間の命を考えさせてくれる)

 

※が、矢張り放ってはおけない。小さな脈を打つ身体を手で包んで水を与える。・・・と、飲んだ。素晴らしいっ!今回も大丈夫かも?・・ベッドと水を用意してる間に「シメ」はデッキから居なくなってた。生き返った!暗い気持ちが少し救われる。

 

(ウレシイ無駄となった)

 

※が、「シメ」にとっちゃ、羽田事故や能登半島地震と同様の青天霹靂だったに違いない!本来ならば「締め」は最後の行事の筈なのに今年は元旦から「シメ」が始っちゃった。やれやれ。只でさえ大混乱が予想されてる一年なのに・・・今年はどうなる?

 

※ともかく、日毎に膨らんでく災害犠牲者及びご家族にお悔やみを申し上げると同時に、被災者の方々に一日も早い日常が戻ることをお祈りするばかりだ。神様、どうぞことし一年、いや、これからも地球の生物に、生きやすい平和な世の中を・・・。

 

                  ★

※遅ればせながら謹賀新年。今年は世界中が選挙の年。台湾、ロシア、インドネシア、韓国総選挙、アメリカ大統領選・・・大・中・小さまざまな【地殻変動】が予想さる。気候変動、地震、AI同様、どうにもならない力が世界を動かしてる。人類には新しい思想が必要なのかもしれない。本年もご愛読よろしくお願いします。

「エナガ」

※またガラス窓にぶつかったんだろうか、小鳥が蹲ってる。あぁ、可哀そう・・・でも動いてるなぁ。近づいてみると何と「エナガだ!」。暫くは見なかったが、最近その可愛いい容姿、生態などで人気急上昇中!シジュウカラの仲間であるエナガ科の小鳥だ。

 

(「エナガ」「柄長」と書く。羽と尻尾が長く「柄杓の柄」のようなのでこの名がついたという)

(ぶつかったせいだろうか、右目が痛いらしく丹下左善になってる)

 

※慌ててシャッターを押す。レッドリストに載ってることもあって手が震える。焦る。「手当しなきゃっ!」手を伸ばして微かに羽毛に触れた。・・と、「ピッ!」という鳴き声を残して弱々しく翔び、数m先の鹿囲いネットに張り付いた。「翔べるっ!」

(写真の中央に背を向けて張り付いている。「生きる」という意思がハッキリと見て取れる)

 

※一寸前には、目をつぶってたのに・・・生き物の生命力に言葉を失った。「彼に任せよう」。窓から見てたら数分後、「エナガ」は力強いとは言えないが自力で翔び去って行った。零下15℃。何とか生き延びて欲しい。生き延びて来年は子をもうけて欲しい。

 

※今年もお世話になりました。拙ブログをご愛読いただき感謝の限りです。ウクライナ、ガザ・・人の世は荒れに荒れてます。「エナガ」も少し不安を残して行きました。来年こそ平和でよい年でありますように。人類が覚醒しますよう、祈るばかりです。

   

                  ★

※2024は正月休みをたっぷりとり、1月16日頃から始動したいと思ってます。

またのご愛読をよろしくお願い申し上げる次第です。ひと足早い年末。良いお年をどうぞ。

 

「愛すランド」

※-13℃。予報どおり10cm強の積雪。真っ暗な闇の中、除雪車の重低音が響く。今季初出動だ。やれやれ、朝イチで雪掻きしなきゃなるまい。今シーズンの「アイスランド」の始まりだ。強風注意報が出てるから、体感温度、-20℃にはなるだろうなぁ。

 

(午前7:00。写真の奥には道路除雪車。赤いヤッケのオジサンの手前には85歳のバーチャンも)

 

※何しろ除雪・雪掻きは、何を差し置いても最初にやらなきゃならぬ作業、住民の意思が完全にひとつに統一される朝の作業だ。プライオリティNO.1「総員出動」。地域の意思がこれだけ纏まることは大谷・栗山のWBCにも、コロナ禍のWHOにも出来まい。

 

※在京時代、オホーツク豪雪地帯「遠軽」(えんがる)出身のボスは言った。「皆、肩寄せ合って生きてきたのよ、北海道は」。なるほど、協力してかぁ・・まさに「愛すランド」だなぁ。氷河期の人類も肩寄せ合いながら、厳冬を乗り越えてきたに違いない。

 

オンネトーの澄んだ氷の中に固まったメタンガスの泡。氷を割ると火が付く。奥は阿寒富士)

 

※だが「愛すランド」には、もう幾つも誇るべき貴重な宝物がある。「極寒の神秘現象」がそれだ。空気中の水蒸気が氷箔となって降る「ダイアモンドダスト」、樹木が極寒で割れる「凍裂」、湖の「御神渡り」、海岸に光る「アイスジュエリー」・・・。

 

(何の写真か分かりますか?最初に見たアイヌはカムイ(神)=サムシンググレートと思ったに違いない)

 

※数えればキリがないが、あっちゃんが配信してくれたオンネトーアイヌ語で古い沼)の「アイスバブル」もその一つ。湖底から湧出するメタンガスが、氷に閉じ込められてしまうこの神秘現象、実際に目にした人は宇宙飛行士より少ないかもしれない。

 

先住民族アイヌ人は全てのモノ・コトにカムイ(神)が宿ると考えた。その文化は唄や文様、踊りなどで今に伝承されてる。分子生物学者、村上和夫和雄は言った。「科学では説明できない神秘がある。それを自分は『サムシング・グレート』と呼んでる」。

 

※人の命を「消耗品」扱いし、兵器と侵攻に邁進するプーチン&ネタニヤフ、その他の独裁者達よ、「愛すランド」と「カムイ」、そして「サムシンググレート」の言葉だけは覚えておきなさい。いずれキミらにも悔恨と悔悟の時が訪れてくるだろう。

                 ★

    村上和雄:遺伝子学者 分子生物学者 2021年没 著書「生命の暗号」など多数 

 

 

「アルツハイマーは感染する?」

アルツハイマー認知症(30年前は痴呆症と言ってた)が近い将来30万人に達すると聞いて、戦々恐々とした記憶がある。が、最新予想では25年に約700万人、高齢者の5人に1人がなると。原因は十分に解明されてないし、根本的な治療法も見つかってない。

 

※近年分かってきたのは、脳に特殊なタンパク質アミロイドβ蓄積。脳の神経細胞が萎縮し、そのため徐々にもの忘れが酷くなったり、時間や場所が分からなくなったり、暴言や暴行、気分の落ち込み、不安増幅などの行動心理症状が発現することなどだ。

 

(150430撮影。これは長期記憶か、短期記憶か?いずれにせよ記憶にはあるからまだ大丈夫かな)

 

※が、動物全体に及ぶこの大敵の原因追及に新たな光が投じられた。アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する可能性があるという論文が、それだ。脳科学分野の学術誌「Brain」に10月18日付で掲載された(NW誌電子版11/06)

 

※論文を書いたのは、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コーク(UCC)研究チーム。アルツハイマー病の患者から採取した糞便を健康なラットに移植し、最初の移植から10日後以降に健康診断や記憶テストを行ったところ、アルツハイマー病患者の腸内細菌を移植したラットには、長期空間記憶の障害や新規認識記憶が著しく低下。

 

(これも同日撮影。雪山を登って撮影した記憶がある。大丈夫だ)

認知症と思われる様々な症状が認められたという。さらに、重症患者の腸内細菌を移植されたラットほど記憶障害が重度だったことも報告された。「世界初!驚くべき発見」(サイエンスジャーナリスト茜 灯里)。エッ、ホントっ?アルツは感染るんだっ!!」

 

(160930撮影。家族になりたてのジョディ。名前が何時からクルルになったのか記憶がない。ヤバイ!)

 

※この発見が、今後どういうカタチでアルツハイマーという現代の病に寄与していくのかは分からない。が、少なくとも現在認知症患者を抱える家族にとっては、原因の可能性の一つが指し示されただけでも大きな光だろう。そして物忘れに悩む自分にも・・・