【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

脳の筋肉、ウマくほぐれた!

「地縛り草」の駆除作業は、養老猛司の「唯脳論」を証明してくれる。少し“この場”を離れることが必要だ、と脳が警鐘を鳴らしてる。で、寒くはあるけど一週間ぶりのウォーキングと相成った。
こんな場合、普通の人は最近、i-podやミュージックプレーヤーを持参し、
音楽に合わせてウォーキングするものなんだけど(馬鹿にするなかれ、阿寒でも
そういう人だらけだ)、生憎普通の人の感性を有してない!持参するものと言えばこのブログのテーマを撮影するオリンパスデジタルカメラだけだ。12:00、玄関を出る。ゆっくり歩く。この時点ですでにウォーキングじゃない!
空を見る。少し晴れ間が覗いてる。風は冷たいが、気持ちがいい。舌辛川に向かう。先日来の雨のせいか、随分増水してる。鴉が水を飲んでいる。ついこの間までタンチョウやカモがいた場所だ。ウグイスの声、カッコウの鳴き声・・・。う〜ん、段々凝り固まった脳がほぐれてくるぞ。
長村牧場を通りかかる。おや、黒王じゃなくて、茶色の別の馬がいる。挽馬だ。
口笛で呼んでみる。すると耳がコチラに向いた。もう一度呼んでみる。すると巨体がこちらを向いた。
エッ、来るの?そう、コチラに向かって歩き出してる。その距離20m。迷いなく、確かな足取りで
近づいてくる。へえ、黒王以来だ。目の前まで来た。
柵の上から頭越しにコチラの匂いを嗅いでる。
チェックしてる。と思ったら、いきなり首を突き出して愛撫してほしい、の仕草。
いやあ、堪らない可愛さだ。何と1トンもある巨体が甘えてる。参ったなあ。
で、少し草をもいで食べさせてあげた。脳から憎しみや怨念が消えていく。「地縛り草」ストレスが
溶けていく。この馬には“茶々姫”と名づけよう。明日は氷砂糖を持ってきてあげよう。
脳の筋肉は見事にほぐれた。やはり、人は「唯脳論」で生きている。